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本棚:『本日は、お日柄もよく』

原田マハさんの『本日は、お日柄もよく』を読みました。 OLの二ノ宮こと葉が伝説のスピーチライターと出会い、弟子入りし、言葉の魅力にとりつかれ、成長していく。主人公のおばあちゃんは高名な俳人、幼なじみのお父さんは衆議院議員という設定は、小説ならではで、現実にはなかなかないかなと思いますが、楽しく読みました。 

本日は、お日柄もよく (徳間文庫)

本日は、お日柄もよく (徳間文庫)

 

 言葉の力が1つのテーマですので、本書の中で私が気に入った言葉を紹介すると、解説にもあった「困難に向かい合ったとき、もうだめだと思ったとき、想像してみるといい。三時間後の君、涙がとまっている。二十四時間後の君、涙は乾いている。二日後の君、顔を上げている。三日後の君、歩き出している」というのもいいですが、私に一番響いた言葉は「安定した仕事で幸せになるのもいい。けれど、人を感動させ、幸せにする仕事に就けるのはもっといい」という言葉です。裏表紙に「目頭が熱くなるお仕事小説」とあります。自分の仕事について考えてみると、大阪にいた新入社員の時、職場の女性から言われた言葉「仕事続けや。結婚しても、子供産まれても、仕事続けや。」が、私にとっては宝物です。きっと言ったご本人にとっては、何気ない一言で覚えていないと思います。3人のお子さんのお母さん、派遣から正社員になったワーキングマザーで、言葉に重みを感じます。これから先、仕事内容や働く場所、働き方は変わっていくかもしれませんが、「働く」ことは続けていきたいと思っています。人見知りのくせに、人と関わっていたい、社会とつながっていたいと思います。

今回読んだ本はスピーチライターなので、話し言葉について。年末年始に読んだ小川糸さんのツバキ文具店は、代書屋のお話でしたので、書き言葉について。なんだかタイミングよく、話し言葉と書き言葉について考える機会となりました。

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