すっきりした部屋であまりゴミを出さずに暮らしたい

暮らしは小さくてもすっきりと、心はゴチャゴチャしてても大らかに

本棚:『ひぐまのキッチン』

石井睦美さんの『ひぐまのキッチン』を読みました。この本は、「ひぐま」って何?とタイトルに惹かれて手に取り、でも本棚に戻してしまうということを2, 3回繰り返していまして、気になるなら読んでしまえばいいんだ!と思って、ようやく手に取りました(最初に気になってから、実際に読むまで1ヶ月ぐらいかかってると思います)。ちなみに「ひぐま」は主人公の「樋口まりあ」のあだ名です。この主人公、けっこう自分と似ているところがあるなぁと思って、この本が気になった理由は、そういうのもあったのかな、なんて思いました(主人公と似ているって思うことは珍しいので)。

ひぐまのキッチン (中公文庫)

ひぐまのキッチン (中公文庫)

 

 主人公が祖母の紹介で就職することになったのは食品商社コメヘン。そして、仕事は社長秘書。大学で学んだことは一切関係なしのお仕事です。しかも、普通だったら、秘書がしないような仕事もあります。でも、私もこんな会社で働いてみたいなと思いました。

作品の中で主人公のまりあが、社長から「人間っていうのはなんでできていると思う?」と聞かれて、大学で応用化学を学んだまりあは「水と、タンパク質?」と答えた後で、食品商社なのだから、食べたものでできていると答えればよかったと後悔します。一方、社長は「僕はね、記憶でできていると思っているんだ。」と言います。

私も含めて、食べたものでできていると思う人が多いんじゃないかなと思うのですが、記憶かぁ、そういう考え方もあるんだと思いました。

自炊すると聞くと、節約というのが真っ先に思い浮かぶのですが、確かにお金はかからないかもしれないけど、食材を用意して調理する手間と時間をかけていると思うと、とっても贅沢なことなんじゃないかなと思いました。