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本棚:『夏への扉』

ロバート・A・ハインラインの『夏への扉を』を読みました。この本を読もうと思ったきっかけは、『金曜日の本屋さん』です。でも私が普段読んでいるのは日本の作品ばかり。登場人物を把握するのに苦労しました(どうもカタカナの名前は把握しづらいです)。時代も国も違うので、背景知識が乏しい分、はじめはなかなか読むスピードが上がりませんでしたが、次第に話の中に入っていくことができました。

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夏への扉」とは、主人公の飼い猫ピートが冬になると探し続けるもの。家にあるたくさんのドアのどれかが夏に通じていると信じているのです。

SF小説にはなじみがなく、タイムトラベルと聞いて思い浮かぶのは、これまた『金曜日の本屋さん(最終巻)』にも出てきた北村薫さんの『スキップ』や宮部みゆきさんの『蒲生邸事件』。『スキップ』は未来へ、『蒲生邸事件』は過去へ行きますが、私たちにとっては知っている未来や過去、事実に基づいた未来や過去です。この作品で主人公は1970年から30年間のコールド・スリープを経て2000年へ行きますが、原作が発表されたのは1956年。1970年も未来だし、2000年なんて、もっと遠い未来です。そのため、本作品での2000年は私たちが知っている2000年とは違う部分もありますが、1970年の時点で家事用ロボットを発明しているところには驚きました。(ちなみに2019年の我が家には、まだお掃除ロボットはありません。)

本作品で気に入った文章は、

「未来は過去よりよいものだ。悲観論者やロマンティストや、反主知主義者がいるにせよ、この世界は徐々によりよきものへと成長している、なぜなら、環境に心を砕く人間の精神というものが、この世界をよりよきものにしているからだ。両の手で……道具で……常識と科学と工業技術で。」

です。どちらかというと、「昔はよかった」って思いがちですが、よりよい未来を信じられると言うことは素晴らしいことだと思います。