すっきりした部屋であまりゴミを出さずに暮らしたい

暮らしは小さくてもすっきりと、心はゴチャゴチャしてても大らかに

本棚:『X'mas Stories』

6人の作家が贈るクリスマス・アンソロジーです。6人の作家とは、朝井リョウさん、あさのあつこさん、伊坂幸太郎さん、恩田陸さん、白河三兎さん、三浦しをんさん、です。クリスマスは半年以上も先ですが、好きな作家さんの名前がちらほらあり、クリスマスの頃には借りられないかもしれないし、この前読んだ『この部屋で君と』でアンソロジーも時々、読んでいきたいなと思ったので、借りてみました。

 

伊坂幸太郎さんの『一人では無理がある』は、やられたなぁと思いました。最初の場面で、「え?どういうこと?」と気になったまま、別の場面に移ります。その別の場面が、最初の場面とどうつながるのか、はじめのうちは、あやふやです。もちろん最後はつながるわけですが、このお話に出てくる会社が、本当にあったら面白いと思います。

三浦しをんさんの『荒野の果てに』では、嘉永六年から現代にタイムスリップしてしまった武士の卯之助と百姓の弥五郎。彼らは天草出身。天草と言えば、天草四郎。そして、この本はクリスマス・アンソロジーですから、お気づきの方もいるかと思います。現代を見た二人。そして弥五郎のセリフ

「この世界を見てください。みんなが信じたいものを信じ、それでも楽しく暮らしている。(中略)おいらたちが夢見る理想の世界です。それは必ず、さきの世に訪れるんだとわかったんだから、それだけでいいじゃねえですか」

現代を生きる私たちにとってはあたりまえすぎて、それを考えることはめったにないけど、だれもが信じたいものを信じることができる、言いたいことを言うことができる、でもそれがかなわない時代もあったわけで、ありがたいことなんだなと思いました。

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