すっきりした部屋であまりゴミを出さずに暮らしたい

暮らしは小さくてもすっきりと、心はゴチャゴチャしてても大らかに

本棚:『「捨てる」「片づける」で人生が楽になる』

斎藤茂太さんの『「捨てる」「片づける」で人生が楽になる』を読みました。こちらの本は、私の好きな片付け本コーナーにあったのではなく、分類159の人生訓、教訓のところにありました。片付けの本は、古い本はあまり読まず、できるだけ新しいものを読むようにしていますが、こちらの本の発行は2006年。古いのですけど、整理収納アドバザーとかではなく、精神科医の著者が、この時代にどんなことを言っていたのか気になりました。また、以前テレビ体操をよくみてやっていた頃、何曜日か忘れましたが、このテレビ体操の前に『モタさんの“言葉”』という5分間の番組があり、好きだったのもあり、モタさんの言うことなら聞きたいと思い、手に取りました。

 

捨てられない理由も色々書いてあるのですが、そのうちの1つ、「情報」について、とりあえず手許に置いておくと、なぜか安心できる、とあります。私の場合、仕事でよくあてはまります。いつか使うかもしれないと、書類を捨てるタイミングが難しいのです。一方、家の中のものについては、要る/要らないの判断はそこそこできていて、それほど溜めこんではいないと思っていたのですが、最近、気付いたことがあります。図書館で借りた本は、2週間の貸出期限があるので、その間に読み終えて返却する、もしくは、読めなかった本は、興味がなかったんだなと思ってそのまま返却しますが、電子書籍で買ったものは、はじめのほうをちょっと読んだだけで、しばらくすると忘れてしまいます。しかも電子書籍ですから、本棚に置かれて場所をとるわけでもありません。たしか2月の終わり頃に購入したものがあるのですが、まだ途中です。その間、図書館で借りた本は、何冊か読み終えているにもかかわらず、です。

これまで読んできた片づけの本にはなくて、新鮮だなと思ったのは、『「捨てられない」のは老化現象のひとつ』と書いてあったこと。捨てるのにはそれなりの体力、気力をつかいます。億劫です。たしかにそうかもしれないなと思いました。逆に、モノを溜めこまずに身の回りをすっきりできれば、若々しいってこと?と思い、すっきりとした部屋を維持したいと思いました。

「モノのぜいたく」ではなく「心のぜいたく」を大切にしましょう、とのことで紹介されているエピソードがいいなと思いました。芥川賞を受賞されたこともある高名な作家の方のお話で、10代の頃に大学へ進学したかったが、家は多額の借金で首がまわらない状態だったそう。しかし、お父さんが「おれの最後の借金だ」と称して、大学へ行く資金をかき集めて、大学に行かせてくれたそうです。そのお父さんは、

「実社会に出れば時間に追われて、読みたい本もなかなか読めないだろうし、朝、寝たいだけ寝ることもできないだろう。大学の四年間という、なんでもやりたいことができる時間を、おれはおまえにプレゼントする」

と言ったそうです。父親が「心のぜいたく」ではなく「モノのぜいたく」にこだわる人であったなら、大学に行かせるよりも、早く社会に出させて、家の借金を減らすのを手伝わせたでしょうが、父親からプレゼントされた四年間の自由な時間がムダにされなかったことはその後の活躍を見てもわかるとのこと。

ちなみに『モタさんの“言葉”』は絵本になっています。大人のための絵本です。