すっきりした部屋であまりゴミを出さずに暮らしたい

暮らしは小さくてもすっきりと、心はゴチャゴチャしてても大らかに

本棚:『マイ・フーリッシュ・ハート』

秦建日子さんの『マイ・フーリッシュ・ハート』を読みました。主人公は、新卒の学生たちによる人気会社ランキングのベスト10に毎年入っているような広告代理店で働く優子。実際の仕事は雑用が多いのですが、初めて番組の企画書を書く仕事をもらいます。日本人初のメジャー・リーガー、野茂英雄さんにスポットをあてた番組です。野球に詳しくない私は知りませんでしたが(主人公の優子も知りませんでした)、ここまで読んで「いやいや、違うでしょ!」と思われる方も多いでしょう。そう、日本人初のメジャー・リーガーはマッシー・ムラカミこと、村上雅則さんです。しかしながら、番組の企画は内定していて、あとは企画書を提出すれば良いだけの状態となっていました。さて、どうしましょう。

 

作品の中でマッシー・ムラカミについてのエピソードが色々出てきて、全てが事実というわけではないようですが(巻末に村上雅則さんへのインタビューが載っていて、作品中のエピソードにも触れています)、ちょっと胸が熱くなりましたし、自分の無知が恥ずかしいです。

タイトルにある「フーリッシュ」ですが、作品中、マッシー・ムラカミがインタビューで、アメリカ行きについて悩まなかったか聞かれ、「実は、全然悩まなかったんですよ。多分、ぼくは、バカなんですね。バカなんで、失敗したらどうしよとか、そういうことを考える脳がないんです」と答えています。そして、作品中の登場人物のセリフ「日本の社会って、初めてのことにチャレンジする人を、とにかく『バカだ』と言って邪魔をするようなところ、ありますからね。なので『バカ』って言われるたびに、『あ、褒められてるのかも』って思うようにしてるんです」というのがあります。初めてのことじゃなくても、『バカ』とか『おかしい』とか言われることはあるかと思います。誰かが何かにチャレンジしようとしているときに、応援こそすれ、邪魔はしないようにありたいと思いました。