すっきりした部屋であまりゴミを出さずに暮らしたい

暮らしは小さくてもすっきりと、心はゴチャゴチャしてても大らかに

本棚:『ビブリア古書堂の事件手帖4』

4冊目です。今回は、1冊まるごと江戸川乱歩でした。

 

恥ずかしながら、江戸川乱歩の作品はほとんど読んだことがありません。大学の教養でとった講義の中で、『算盤が恋を語る話』が扱われ、その際に『人間椅子』のあらすじなども聞きました。江戸川乱歩というと『少年探偵団』のイメージが強かったのですが(←読んだことはないです)、『人間椅子』などの話はちょっと気味が悪いと感じて、映画もあったと思いますが、作品に触れようと思いませんでした。

高校の頃、おそらく国語の教科書に載っていたからだと思いますが、宿題で芥川龍之介の『羅生門』について感想を書いたところ、先生からのコメントには「これまで人間の醜いところなどを見ずに育ってきたのだなと思いました」というようなことが書かれていました。一体、自分がどんな感想を書いたのか全く覚えていませんが、なぜかその先生のコメントは印象に残っています。今にして思えば、人間の裏表を知らないということは、私がお子ちゃまだからで、のほほんと生きてきた自分が高校生にしては幼すぎると恥ずかしく思ったからだと思います。

あの頃に比べれば、少しは世の中のことが分かるようになったでしょうか。誰にとっても若さは永遠の憧れで、自分に余裕がないときなど、若い子を見て、「そのうち分かるよ」なんて思ってしまうこともありますが、若いうちから将来に起こるかもしれない大変なことを心配する必要はないし、人間の裏表を必ずしも知っていなければならないということもないと思います。

話が変な方向にいきましたが、どんなジャンルの本が好きかは人それぞれで、自分が好きな作品を大いに楽しめばよいと思います。ただ、以前読んだ『金曜日の本屋さん』にあったように、同じ作家のいくつかの作品だけで、その他の作品も同じだと思ってしまうのは、もったいないのでしょう。なので、私ももったいないことをしているかもしれません。

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