小中学生の頃に、そろばんを習っていました。さすがに足し算と引き算は、今でもできると思いますが、掛け算と割り算のやり方はすっかり忘れてしまいました。毎週土曜日の午後がそろばん教室でした。途中に休憩時間があったので、お菓子を買えるようにと毎週お小遣いをもらっていました。また、毎週のお小遣いとは別に、月に1度のお小遣いもありました。こちらは、集英社の少女マンガ雑誌『りぼん』を買うのに使っていました。そろばん教室は、普段は先生一人だったのですが、たまにお手伝いで、元教え子の若いお姉さんも来る時がありました。たまたま買ったばかりの『りぼん』を机の下に置いていたところ、そのお姉さんから「読ませてもらっていい?」と聞かれ、渡しました。ちょうど『有閑倶楽部』が載っていて、お姉さんはファンだったようです。あのころ、お小遣いの使い道は、そろばん教室でのおやつと『りぼん』ぐらいでした。
そろばんを習っていた期間は長いと思うのですが、その理由は、なかなか進級できなかったからです。初めのうちの級は、教室で受験できたと思うのですが、ある程度の級からは会場での試験になりました。翌日を試験に控えたある日。帰り際に先生から言われた言葉は「本番に強いタイプだから大丈夫」でした。それまで自分が本番に強いタイプだと思ったことはありませんし、その時以外では言われたこともありません。先生は、私に自信を持たせるために言っただけかもしれません。それでも、今でもたまにその言葉を思い出して、私は本番に強いタイプだから大丈夫!と自分を思い込ませることがあります。
「資格は持っていても、荷物にならないし、将来、役に立つかもしれないから」と母が言うのを何度か聞いたことがあります。なかなか進級できなかったのにも関わらず、高校受験までやめさせなかったのは、やはり資格をとって欲しかったのでしょう。

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