著者は息子ニコラスの1歳の誕生日を、今まで誰もしたことがないような方法で祝おうと頭をひねります。そして、思いついた方法というのが、様々な分野で成功している人々に手紙を書いて、成功と愛と幸せの定義を教えてもらうということでした。成功した人たちの連絡先を調べて、片っ端から手紙を書きます。返事を書いてくれる人がいるかなんてわかりませんでしたが、実際には100通を超える返事が来ました。
ニコラスが受取った手紙の中で私がいいなと思ったものを紹介します。
きみの中にきみだけの言葉があるということを忘れないで。それは、まわりの人々や外の世界と同じくらい重要だ。この真実の声に従いなさい。
(グロリア・スタイネム)
つねにベストを尽くすこと。批判をせずに、実行すること。社会からなにかを得たら、なにかを返すこと。きみが得たすべてを最大限に生かすこと ― 安易な逃げ道を探してはいけない。そして何よりもまず、ありのままの自分でいること、そして楽しむこと!
おとなになったら、きっときみも、いちばん重要なのは時間だとわかって、大切にするようになるだろう。時間を賢く使いなさい。
さらに重要なのは、時間を共有することだ ― 多くの人々が、きみにさまざまなことを伝えるために、時間を割いてくれたのと同じように。
(ロッキー・ブレイアー)
他にもいろいろあるのですけど、こんな素敵な誕生日プレゼントがあるのかと思いました。もし私が、誰かから同じように手紙をもらって、何か人生のアドバイスを贈るとしたら、どんな言葉を贈るでしょうか。すぐには思いつきませんが、その言葉こそ、きっと私の考え方の根底にあるもの、核となるもの、本質なのではないかなと思いました。