すっきりした部屋であまりゴミを出さずに暮らしたい

暮らしは小さくてもすっきりと、心はゴチャゴチャしてても大らかに

本棚:『何のために生まれてきたの?』

やなせたかしさんの『何のために生まれてきたの?』を読みました。おそらく新聞の投書にでもあったのだと思いますが、アンパンマンの歌詞で元気がでるっていう大人もいるらしいよ、と母から聞いたことがあります。その時は、そういう歌詞だったっけ?と思いましたが、本書を読んで、ところどころ涙が出てきました。そして『アンパンマンのマーチ』を改めて聴いてみたら、歌詞が深いなぁと思いました。

アンパンマンが生まれた背景には、戦争体験による「食べる」ということへの思いと、深い思いやりの哲学があったのだなぁと思いました。食欲は基本的欲求で、食べるということはとても大切です。自分のエネルギーが減るのに、お腹のすいている子に食べさせるって、実はすごいことだと思います。たくさん食べ物を持っていれば、人にもあげられると思うのですが、自分の分を失っても、分け与えるって、親から子への愛情ぐらいの思いがないと難しいと思います。

アンパンマンにおける“共生”」のところでは、なるほどと思いました。アンパンチでバイキンマンをやっつけることに対して、これは暴力ではないかという人がいるそうですが、食品とバイキンです。私たちは風邪をひいたり、お腹が痛くなった時に、薬を飲んだり、注射を打ったりして、ばい菌をやっつけます。でも、それでばい菌が死んでしまうわけではありません。インフルエンザだったら、新型がでてきたり。アンパンマンバイキンマンの戦いは、永遠に続きます。皮膚の上にも、お腹の中にも、良い菌と悪い菌がいて、そのバランスがちょうどいい具合に保たれている時が健康です。世の中もこれと同じで、例えば、反対派を全部やっつけてしまうと、ファシズムになり、全体主義になってしまうと、その国家はいずれ滅亡していく、と書いてあります。最近の言葉で言うと「ダイバーシティ」かな?と思いましたが、そもそも「共生」って概念だったのかとハッと気づきました。

子供のころはアニメをよく見ていましたが、今、唯一、毎週楽しみにしているのが『サザエさん』です。どの年代でも見られる安心感、安定感が好きな理由の1つだと思いますが、長く愛されるアニメには、かならず理由がありますね。

アンパンマンのことがもっと好きになりました。最後は『アンパンマンのマーチ』を引用して。

そうだ うれしいんだ

生きる よろこび

たとえ 胸の傷がいたんでも

 

なんのために 生まれて

なにをして 生きるのか

こたえられないなんて

そんなのは いやだ!