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本棚:『誰だってちょっと落ちこぼれ』

スヌーピーについて作品を見ながら、河合隼雄さんと谷川俊太郎さんが対談している部分と、河合隼雄さん、谷川俊太郎さんのそれぞれが書かれている部分からなります。スヌーピーというキャラクターについては、もちろん知っていましたが、そのマンガについてはちゃんと読んだことがありませんでしたし、実は大人向けのマンガだということ、また、翻訳を谷川俊太郎さんがされていたということも知りませんでした。そういえば、私が好きなキャラクターはムーミンなのですが、ムーミンについても、ちゃんと作品を読んだことがありません。ただ見た目が可愛いというだけではなく、しっかり作品を知ろうと思いました。 

誰だってちょっと落ちこぼれ スヌーピーたちに学ぶ知恵

誰だってちょっと落ちこぼれ スヌーピーたちに学ぶ知恵

 

本書の中でいいなと思ったところを紹介します。まずは、スヌーピーが「犬であることはフルタイムの仕事だ」と言っているマンガを受けて。

仕事にどっぷりとつかって、多忙をきわめている人は、自分の人生の本質からは遠ざかっています。逆に、適当に怠けている人ほど、ものごとの本質がよく見えているものです。

(中略)

どんなに仕事に追われていても、いや、追われている人ほど、仕事の圧迫から遠ざかる時間、つまり、怠ける時間というものが必要になります。

ともすると、無駄のない人生こそが充実した人生のように思われがちですが、ちょっと考えなおしてください。まったく無駄というものがない人生が、どれほどおもしろいのだろうか、と。

昔は予定がスカスカなのが恥ずかしいと思っていましたが、最近になってようやく、予定を入れすぎないことが大切だなと思えるようになりました。次は、チャーリー・ブラウンが寝るときに内なる声が聞こえてくるマンガを受けて。

たとえば、私たちはちょっと離れたところにいる人に何かを言う場合は、通常より声が大きくなります。また、ものわかりが悪い人に言う場合、同じことでも、表現がきつくなります。「おまえ、しっかりしろよ」というところを、相手があまりハキハキしないと、「しっかりしないと、はり倒すぞ」などと言ったりします。

内なる声も、ひどくなると、だんだんとそんなふうに強い言葉で自分に語りかけるようになります。

「もう少し、上司に自分の考えを言ったらどうなんだ」とは誰でも言えますが、これが高じてくると、内なる声も「あんな上司、殺したらいいんだ」という表現になり、はては、「上司を殺せ!」という命令的な表現になってきます。

(中略)

それが妄想にまで発展しそうになった場合の一つの対処法としては、からだを動かすという方法があります。よく考えると、私たちもごく自然にやっていることに気づくでしょう。たとえば、何かいやな考えが頭から離れないときは、「ああー」と言いながら、頭をブルブル震わせるとか、頭をポンポン叩くとか。

自分と向き合う、本質的な問題から目をそらさない、ということは大切だと思いますが、それで変な方向に考えが行き過ぎたら危険です。頭を動かすのも大事ですが、体を動かすことも、とても大切だなと思いました。

本書では、アメリカ人と日本人の違いにも触れており、そういう背景を知ると、より深くスヌーピーについて味わうことができると思います。