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本棚:『ツバサの脱税調査日記』

大村大次郎さんの『ツバサの脱税調査日記』を読みました。著者は元国税調査官です。主人公の岸本翼は、特別調査班のメンバー。特別調査班には、税務署の調査官のうち、もっとも調査がうまいとされる調査官が集められます。翼は20歳で、女子高生だと言っても誰一人疑わず、女子中学生だと言っても10人中7, 8人は信じてしまうような容貌。税務調査が異常にうまく、追徴税額を決して負けないことから、税理士の間では「鬼姫」と言われています。ところが、国税OB税理士の香野が現れてから、どうも調子が狂います。香野の顧問先は、それまで脱税常習犯とされていた事業者でも、税務調査をして追徴税がとれないのです。

 

会社員で副業もできないので、脱税しようもなく、知らない世界なので、そういうものなのかぁと勉強になりました。翼は、自分のやっていることが本当に正しいのか、正義なのか悩みます。そこまで深い問題でなくとも、自分のやっている仕事が、世の中のために、誰かのためになっているのだろうか、やる意味があるのだろうかと悩むことは、往々にしてあるのではないかと思います。若いうちは、目の前のことをこなすのに精一杯で、分からないことも多くて、がむしゃらに頑張れても、ふと立ち止まったとき、自分の置かれている状況に疑問を持つこともあるかもしれません。その時どうするか。声を上げる、行動を起こすというのもあるし、その場から去るというのも、目をそらして我慢するというのもあると思います。どれが良い悪いというのは言えないと思うのですけど、新たな一歩を踏み出そうとしている人を邪魔することはないようにいたいと思います。