すっきりした部屋であまりゴミを出さずに暮らしたい

暮らしは小さくてもすっきりと、心はゴチャゴチャしてても大らかに

本棚:『恋するハンバーグ 食堂のおばちゃん2』

『食堂のおばちゃん』の2作品目です。前作では姑の一子(いちこ)と嫁の二三(ふみ)が2人仲良く切り盛りしていましたが、本作は「はじめ食堂」の最初の頃のお話。孝蔵と一子でやっていた洋食屋時代のお話です。ちょうど東京オリンピック大阪万博があった頃の時代です。私の知らない昭和がそこにありました。孝蔵や一子は戦争を体験した世代です。戦後の日本、色々なことがあって、それらを経て、今があります。時に過ちを犯すことはあるでしょうが、それでも世の中は良くなっていくべきだと思うので、私たちには世の中を良くしていく使命があるよなぁ、と作品の趣旨とは全く関係ないと思いますが、そんなことを感じました。

 

孝蔵の父親が脳梗塞により半身不随になり、戦前からやっていた寿司屋を一人息子の孝蔵にそっくり譲り渡し、帝都ホテルで副料理長を務めていた孝蔵が始めた洋食屋が「はじめ食堂」です。孝蔵の腕は確かです。帝都ホテルの料理が3分の1の値段で食べられるわけですが、開店して一週間あたりから客足が落ちます。どうしてお客さんが来なくなったのか、一子は原因を探ります。そして、客が求めているのは「ご飯」であって、高級料理店で出す「食事」ではないと気づきます。そして、孝蔵に次のように言います。

はっきり言うよ。孝さんは洋食屋の看板を上げておきながら、洋食を作ってない。フランス料理を作ってる。それじゃご飯のおかずにならないでしょう

ご飯のおかずになるように変えてから、遠のいていた客足が戻り、固定客もできます。元々、フランス料理の料理人ですから、それを変えるのは相当の覚悟がいることだと思いますし、しっかり指摘した一子も素敵だなと思います。なにより、本作品を通して、ずっと孝蔵と一子がお互いに想いあっていて、ただただ、いいなぁ~と思います。しかも、孝蔵と一子は美男美女のカップルですし。羨ましい。

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