すっきりした部屋であまりゴミを出さずに暮らしたい

暮らしは小さくてもすっきりと、心はゴチャゴチャしてても大らかに

本棚:『愛は味噌汁 食堂のおばちゃん3』

食堂のおばちゃんシリーズの3作品目です。姑の一子(いちこ)と嫁の二三(ふみ)が 二人三脚で切り盛りしていた「はじめ食堂」。しかし、一子が足を怪我をしたことにより、二三の娘である要(かなめ)の同級生の万里(ばんり)がアルバイトとして加わって、約2年が経ちました。

 

タイトルにもなっている第三話の『愛は味噌汁』がいいなと思いました。「はじめ食堂」の常連さんが通っているダンス教室の先生は、元々は薬剤師で薬局を営んでおりましたが、全国チェーンのドラッグストアが進出してきたとき、太刀打ちできないと判断し、社交ダンスの学生選手権で優勝した実績もあったことから、ダンス教室を始めました。教室はうまく行き、急死した娘夫婦の息子を育てることもできました。しかし、その娘夫婦の息子は、大学卒業間際になって、今の自分は偽りだ、本物の自分を取り戻したいと言って家を飛び出しました。性同一性障害の悩みを抱えていたのです。そして、ニューハーフとなって、超一流の店でナンバーワンとなります。しかし、ダンス教室の先生は、いったい何処で育て方を間違ってしまったものかと嘆きますが、一子は次のように言います。

先生、あなたは何も間違ってないかいませんよ。間違ったのは神様なんです。“すすむ”さんは“さつき”さんとして生まれるはずだったのに、神様の手違いで男の身体で生まれてしまったんです。神様が責任をとってくれない以上、自分の手で間違った身体を本当の身体に戻したいと願うのは、自然なことだと思いますよ。

誰が悪いんじゃなくて、神様が間違えてしまっただけのこと。そう考えることで、救われることもあるんじゃないかなと思いました。

最後のお話では、「はじめ食堂」がテレビに出演することになるのですが、万里は家でも食べられるような料理では恥ずかしいと、このままではダメだと考えます。それで、一人、焦ってしまいます。ここでも一子のセリフが素敵なんです。

死んだ亭主がいつも言ってた。料理に正解はないって。あたしもそうだと思う。家と同じような料理が出るからイヤだって言うお客さんもあれば、家と同じような料理だから良いって言ってくれるお客さんもいる。どっちも間違いじゃないわ。好きな方を選べばそれで良いのよ。

料理が苦手な私にとっては、料理に正解はないというのは、励まされます。また、一人で外で食べるとき、いちおう大人の女性だし、おしゃれなカフェで食べたいと思うのが一般的なんじゃないかと思うのですが、コーヒーが苦手で、紅茶は好きだけど、緑茶の方がもっと好き、主食はごはんが一番、好きな食べ物はマグロなので、磯丸水産とかの方が好きです。コンビニのおにぎりは海苔がパリパリしていて美味しいけれど、海苔がべちゃっとしてても母の作ってくれるおにぎりの方が、子供の頃から知ってる味で、スペシャルです。

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