すっきりした部屋であまりゴミを出さずに暮らしたい

暮らしは小さくてもすっきりと、心はゴチャゴチャしてても大らかに

本棚:『吠えろ! 坂巻記者』

仙川環さんの『吠えろ!坂巻記者』を読みました。著者は某大手新聞社にて、医療技術、介護、科学技術等の記者を務めながら小説を書き、第一回小学館文庫小説賞を受賞し、デビューしたそうです。そのため、この作品は著者の経験が元になっている部分もあるのかな?と思いながら読みました。ブログで、何かネタがないかな~と悩む私には、新聞記者は無理だなぁと思いました。

 

主人公の上原千穂は入社5年目。社会部から生活情報部へ異動となります。生活情報部は、かつて婦人家庭部と呼ばれていた部署で、子育て、介護といった家族の問題や季節の行事など、扱うのは生活に密着した話題です。社会部では、事件、事故が起きたからと言って、休日、夜間を問わずに呼び出されることがあったため、生活情報部に異動となったことで、自分のペースで仕事ができると千穂は喜びます。しかし、実際に勤務してみると、上司はトンデモナイ人で…。

千穂が、小学校低学年の時の夏休みの自由研究で作った作品の話がいいなと思いました。自由研究の課題がリサイクルだったので、外で拾ってきた割り箸と、お菓子の箱についていた紐を使って作った馬の置き物です。しかし、あまりにも汚らしかったので、いとこが新しい割り箸と紐を使って作り直してくれたのですが、リサイクルじゃないと意味がないと、また、絶対に自分の作ったものを提出すると言って、きかなかったのです。その思い出話から、千穂の父が「千穂は、融通が利かないというか、正論にこだわりすぎるところがあるからな。会社でうまくやっていけてるのか?大人の事情というものも、世の中にはあるだろ」と心配します。私も融通がきかないというか、小学生のような正義感だと自分では思っていて、千穂に親近感がわくのと、我ながら世渡り下手だよなと思います。

一方、千穂にとっての理想の女性記者がすぐ近くにいるのですが、彼女には彼女なりの悩みがあります。他人の理想はあくまで他人の理想であって、そこに振り回されず、自分に正直になれたらいいと思います。