すっきりした部屋であまりゴミを出さずに暮らしたい

暮らしは小さくてもすっきりと、心はゴチャゴチャしてても大らかに

本棚:『ふたりの花見弁当 食堂のおばちゃん4』

『食堂のおばちゃん』シリーズの4作品目です。近所にこういう食堂があったらいいなと思います。「はじめ食堂」は昼と夜の営業で、ランチには会社員の常連さんもいて、NHKの「サラメシ」に出てきてもよさそう、なんて思ってしまいました。

 

少しネタバレになってしまいますが、今回も一子(いちこ)のセリフでいいなと思ったものを紹介したいと思います。

1つめは、近くの会社の女性社員のお話。彼女は自分が生まれてすぐに父親がガンで亡くなってしまい、自分と母親の面倒を見てくれた伯父さんは父親代わりであり、憧れの人です。しかし、その伯父さんが結婚することになり、伯父さんを困らせようとして…。そんな彼女に一子がかけた言葉。

「私はもう、十年前に出来たことが出来ません。そのうち、五年前に出来たこと、一年前に出来たことが出来なくなります。最後は、昨日出来たことも出来なくなるでしょう。年を取るというのはそういうことです。少なくとも、伯父さんはその覚悟をしています。

伯父さんは共に老いて行く相手を伴侶に選びました。それはあなたには出来ないことです。伯父さんが百歳になっても、あなたはまだ六十ちょっとですもの。

今のあなたが出来るのは、老いることじゃなく、大人になることです。伯父さんを、子供の世話から解放しておあげなさい。」

会社など、年上の方も年下の方もいますが、年齢の違う方とのお話は、新鮮だったり、学びが多かったりしますが、同年代は安心して落ち着くというか。それは同じ時代を生きてきたからかな、なんて思っていましたが、これからも同じ時代を生きて、ともに老いて行く仲間なんだなぁ、なんて思うと、大切にしなくちゃと思います。

2つめは、いつもランチの混雑が過ぎたころにやってくる常連さんのお話の中での一子のセリフです。

「『独りは良からず』って言葉があるんだよ。独りよがりになったり、傍若無人になったり、人に対する気遣いや礼儀作法がおろそかになったりするってね。」

自分を大切にするってことも大事だと思いますが、周りが見えないわがままではいけないですよね。気をつけなくちゃと思いましたので、自分への備忘録をかねて、紹介しました。

自分の体は、自分が食べたものでできていると思うので、食事は大切だと思います。そして、自分の心は、自分が見たり、聞いたり、経験したことからできていると思います。一子のように、素敵な言葉をかけられるような心を育みたいです。その1つの方法として、素敵な本にたくさん出会えたら嬉しいです。