すっきりした部屋であまりゴミを出さずに暮らしたい

暮らしは小さくてもすっきりと、心はゴチャゴチャしてても大らかに

本棚:『パパとセイラの177日間』

月野耕生は、学生の時に起業した会社がリーマンショックの影響を受けて倒産。一方、妻は会社が傾いたころから、就職活動を始め、大手コーヒー専門店の営業部に再就職。そして、離婚届を残して、出ていきました。一方の耕生は、ウェブの作成やパソコントラブルのサポートを出張で行うサービスのアルバイト。かつては大金を動かしていたものの、今や娘の保育料を支払うのもままならない状況となります。そんな中、当面の生計を立てるために見つけた職業は託児所付きの生命保険会社の保険外交員。東大中退のベンチャー企業の元社長が、保険外交員となったのです。職場は、ほとんどが中高年の女性。彼女たちに比べて、なかなか仕事が取れません。それでも、徐々に変わっていって。

 

私自身、仕事は営業ではないですし、学生の頃にやったバイトといえば、模試の採点や大学生協の棚卸の補助(単発)ぐらいで、接客業でもありません。なので、耕生が保険外交員として、うまくいかない姿を、たぶん自分もそうだろうなと思いながら読みました。昔に比べれば、少しはマシになったと思いますが、例えば、知らない相手との雑談でさえ、ハードルが高いです。以前、英会話教室に通っていたころ、レッスンのはじめは毎回small talkで、日本語でもきついのに~!と苦労しました。雑談ができない→雑談のネタがない→つまらない人生、と悲しくなってきます。それでも、毎回繰り返されるわけですから、事前に何かないかなぁと振り返ってみたり、猫好きのインストラクターとは猫の話で盛り上がれるようになったり、できないなりにも続けることで、慣れもあるでしょうが、改善していくのかなと思います。

主人公の耕生は、まだ20代と若いのですけれど、いくつになっても変われると思うと、捨てたもんじゃないと思います。