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本棚:『人生を考えるのに遅すぎるということはない』

本書は「15歳の寺子屋シリーズ」の中から、10人の賢者の10作を選び、その真髄をまとめたものだそうです。「15歳の寺子屋」とはいえ、タイトルにあるように、いくつになっても、遅すぎるということはないと思います。そして、私の場合は、15歳のあのころに読むよりも、きっと今のほうが身に染みてるのではないかと思います。なかなか人生を考える機会というのはないですが、人生とまではいかないものの、自分の考えをしっかり持てるようになりたいと思いました。どの文章も、心に響く部分があり、涙が流れるところもありましたが、その中でも心に残った 瀬戸内寂聴さんの文章を紹介したいと思います。

終戦の翌年、夫と娘とともに日本に引き上げてきて、自分の生まれ育った街があとかたもなくなっているのを目の当たりにします。太平洋戦争は正義の戦争だという、それまでの絶対的な価値観が崩れていった中、衝撃的な本に出会います。それが坂口安吾の『堕落論』です。

人間にとって大切なのは、目に見えないものです。それは何でしょう。神も仏も目には見えません。それから人の心です。あなたは自分の心を目で見たことがありますか。生まれたときから死ぬまで、人間は心をひとつ自分に持っています。それが見えないのです。神仏を敬い、自分の心と人の心を大切にすることを、安吾さんから教えられました。

また、著者の大好きな言葉は鎌倉時代に生きた禅僧・道元の「切に生きる」だそうです。

人生ははかない。いくら財産があっても、あの世に持っていけるわけではない。だから人は、生きている今の一瞬一瞬を、切実にひたむきに生きていこう。どんな環境にあっても、常に一所懸命に生き、後悔をしてはならない。それがほんとうの意味での生きるということなのだと。

勝手に不思議に思っているだけですが、週に1度ぐらいのペースで図書館に通い、見る棚はほぼ決まっています。それなのに、あれ?こんな本あったっけ?と手に取ってみると、面白かったり、心動かされたり、いい本に出会えたなぁということが度々あります。 

人生を考えるのに遅すぎるということはない

人生を考えるのに遅すぎるということはない