本書は、著者が東日本大震災の直後に書き始めたブログがきっかけとなり生まれたそうです。震災後、節電に取り組まれた方も多いのではないでしょうか。しかし今も続いているでしょうか。節電は、ダイエットと同じで無理をすれば、必ずリバウンドし、長続きしないとのことです。そのため、節電では「手間対効果」を考えて行うことが大切だそうです。暮らしの節電の中で、手間対効果が高いのは順に
1.照明
2.エアコン
3.テレビなどのAV機器、OA機器類
4.待機電力、いらない家電や機能
5.家事家電
だそうです。家庭における年間消費電力量が大きいものとして冷蔵庫ありますが、これはずっとつけっぱなしであることが消費電力量を増やしている原因で、冷蔵庫の節電アイデアは色々ありますが、実行しても減らせる電力量はあまり多くはないそうです。それから、節電を行うことの中で、頑張りすぎないことも大切だと書いてあります。

いますぐはじめる正しい電気のトリセツ集―すぐできる、必ず減る!家の節電完全マニュアル
- 作者: ももせいづみ
- 出版社/メーカー: 六耀社
- 発売日: 2011/07/01
- メディア: 単行本
- クリック: 1回
- この商品を含むブログを見る
私が一番共感したのは、コラムとして載っていた「ハンカチを持つというだけの節電」です。これは何かと言うと、よくデパートなどのトイレに設置してあるハンドドライヤーのことです。私も便利だなと思って結構使ってしまうので、偉そうなことは言えないのですが…。しかし、今年の春に会社のトイレにもハンドドライヤーが設置さました。それまでは、もちろんハンカチで手を拭いていましたし、ハンカチを忘れたら凹むので、ロッカーに置きハンカチをしています。デパートなどでたまに使う場合は気にならなかったのですが、会社だと毎日使って、しかも今までハンカチだったわけですから、ただ手を乾かすためだけにエネルギーを使う必要があるのだろうかと思うようになりました。なので、はじめのうちはハンドドライヤーを使っていましたが、ハンカチに戻しました。そして、トイレが新しくなったことでもう1つ気になるのは、水を流すのも自動だし、座ると自動で音消しのための音が流れます。こんなに電気を使う必要があるのかしらと思ってしまいます。また温便座も、確かに冬は温かくてホッと落ち着くのですが、そもそも便座がひんやりしないような材質やコーティングがされていればいいのではないかなと思ってしまいます。
何が何でも節電しなければならないとは思いませんが、湯水の如くエネルギーを消費し続けるのはどうなのかなとも思います。便利さを損なわず、賢く無駄なエネルギーを使わないように、頭を使えたらと思います。