すっきりした部屋であまりゴミを出さずに暮らしたい

暮らしは小さくてもすっきりと、心はゴチャゴチャしてても大らかに

本棚:『〈貧乏〉のススメ』

齋藤孝さんの『〈貧乏〉のススメ』を読みました。〈貧乏〉というのは、文字通りの貧乏体験をしたということだけではなく、貧乏時代にこそ骨身にしみて習得できる「体験を深くする技」を持っているかということや、貧乏体験が一度もなくても、貧乏の良さ、苦しさを感じる人情味があれば、その人の中に〈貧乏〉があるといえるとのことです。そのため、この本で〈貧乏〉というのは、たんにお金がない状態でなく、貧乏を力に変える、いわば「貧乏力」のことを指しています。

 

本書を読んで、以前知り合いの方から聞いた話を思い出しました。お嫁さんから「彼と結婚できて、私は本当に幸せ。自分の子供も、彼のような人に育てたい。お義母さん、彼をどのように育てたんですか?」と言われたそうです。お世辞もあるだろうけど、言われて悪い気はしなかったとのこと。そして「貧乏に育てるといいみたいよ」と答えたそうです。貧乏に育てるというのは、 例えば留学したいという場合、うちにはお金がないから自分で何とかしなさい、といった感じです。

私は、中学1年の時に理科の授業に全然ついていけなくて、中2になる時にこれではいけないと思いました。どうしたら勉強するか考えて、自分で問題集を買ったら、しっかり勉強するのではないかと思いました。そこで、親には頼まずに、自分のおこづかいで買って、自分で買ったからにはと勉強しました。一方、やめてから1年ぐらい経つのですが、マンツーマンの英会話教室に4年ぐらい通っていました。英会話教室に通い始めた頃は、仕事で英語が必要だったこともあって、レッスンをボイスレコーダーに録音して復習したりもしていたのですが、職場が変わってからは、英語を使う必要性もなくなり、レッスン回数は徐々に減らしていったものの、惰性で続けていました。英会話教室にかかった費用と得られた成果を比べてみると、なんともったいないことをしたのだろうと思います。中学の理科の問題集も英会話のレッスン費用も同じ自分のお金です。むしろ、英会話教室の費用の方が、自分が働いて得たお金です。しかし、お金のありがたみが違って、結果、真剣味が違いました。これから何かを始めようと思った時には、手頃な教室に飛びつくのではなく、いかにお金をかけずに自分の目的を達成できるか、よく考えて方法を選んでいきたいなと思います。

もちろん、お金はないよりあった方がいいと思いますが、貧乏感性を忘れずにいたいと思います。