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本棚:『新「あなたと会うとほっとする」といわれる人』

斎藤茂太さんの本です。本書は『「あなたと会うとほっとする」といわれる人の共通点』を改題し、再編集した新版だそうです。81個あるうち、特に私の心に響いた2つを紹介したいと思います。

 

1つ目は「笑いとともに「現実」を受け入れていこう」というもの。

ドイツの格言に、「にもかかわらず、笑うこと」というのがある。

たとえ「笑えない」状況であっても、にもかかわらず笑ってみる。それだけで気持ちが楽になる。前向きな意欲も生まれてきて、そんな「笑えない状況」も乗り越えていける。「笑い」には、そんな不思議な力が秘められているというわけだ。

(中略)

起こってしまったことはしかたがない。不安に思って、落ち込んだりしても、しかたないこと。それよりも「明るく笑ってやっていこう」…と、このような考え方ができると、その人自身も救われるだろうし、そばにつきそっている人も気持ちが救われる。

くよくよするのではなく、笑いとともに現実を受け入れていくのが「いい生き方」だ。

本書でいう深刻な「笑えない」状況ではないのですが、「笑い」で思い出したことがあります。小学生の頃、クラスメイトが絵の具のキャップが開かないときなど、先生のところに持っていくと、その先生は「笑いな」と言うのです。クラスメイトが訳も分からず、笑うと、その間に先生が絵の具のキャップを開けてくれて、「ほら開いた」と渡してくれました。笑うと開くというのは不思議でしたし、本当に笑いによるものだったのかは定かではありませんが、うまくいかない時ほど笑った方がいいというのに似ているかなと思いました。

もう1つは「忘れることができる人が、人をほっと和ませる」というものです。

運がよく、理不尽な目に遭うこともない人が日々楽しそうにしている…これは正しくない。誰もが理不尽な出来事を経験しているけれど、「忘れる技術」を持っている人が日々楽しんでいる、ということのように思う。

数年前のことです。出張先で夕方、ホテルに向かう途中のこと。歩道を歩いていたら、前から自転車がやってきたので、左の方に避けました。しかし、実は後ろの方からも自転車が来ており、その後ろからきた自転車は、私を避けるために、同じ左側に避けたため、ぶつかりそうになって、慌てて急ブレーキをかけたのです。そして、私の横を通り過ぎるときに「死ね」と捨て台詞を吐いていきました。なぜ、見ず知らずの人から「死ね」とまで言われなければいけないのか、相当なショックを受けました。しかも相手が若い女性だっただけに、女性が簡単に口に出す言葉だろうかとか、あの後、あの人は、言ったことを少しは後悔しているのだろうかとか、その日だけでなく数日間、考えてしまいました。やはり軽々しく使う言葉ではないと私は思いますが、たまたま、頭にくることがあって、それに時間をとられて、すごく急いでいて、思わずイライラを吐き出しただけかもしれません。自分の身近な人ならまだしも、見ず知らず人から言われたことに頭を悩ませるなんてもったいない。どんな人でも、ゆとりがなければ、適切な対応は難しいと思います。ずっと引きずっているよりは、さっさと忘れてしまった方が賢明だったなあと思いました。