すっきりした部屋であまりゴミを出さずに暮らしたい

暮らしは小さくてもすっきりと、心はゴチャゴチャしてても大らかに

本棚:『夜のピクニック』

進学校の伝統行事「歩行祭」。途中、休憩や仮眠をはさんで、朝の8時から翌朝8時まで歩き続けます。前半は団体歩行、後半が自由歩行。前半はクラス毎に二列縦隊で歩きますが、自由歩行は全校生徒が一斉にスタートし、母校のゴールを目指します。

 

私の通った高校では、ただのマラソン大会で半日ぐらいで終わる行事だったと思うのですが、地元の伝統校(甲府第一高校)では、「強行遠足」というものがあり、男子は制限時間24時間で100キロ超を踏破します(女子は約40キロ)。ローカルニュースで、出発する前の男子に女子がお守りを渡すところなどを何度か見た程度ですが、そのシーンを思い出しました。実際に参加するとなったら大変だと思うのですが、そういう行事があるというのは、ちょっと羨ましくも思いました。みんなで同じことをするというのは、個性がないとか、自由がないとか、悪い印象に取られることもありますが、同じことをすることで、濃密な時間を仲間とともに過ごす思い出深いものにもなるのだなと思いました。

日常生活は、意外に細々としたスケジュールに区切られていて、雑念が入らないようになっている。(中略)むしろ、長時間連続して思考し続ける機会を、意識的に排除するようになっているのだろう。そうでないと、己の生活に疑問を感じてしまうし、いったん疑問を感じたら人は前に進めない。だから、時間を細切れにして、さまざまな儀式を詰め込んでおくのだ。そうすれば、常に意識は小刻みに切り替えられて、無駄な思考の入り込む隙間がなくなる。そういう意味でも、この歩行祭は得がたい機会だと思う。

この「歩行祭」ほど長時間ではないですが、休日の過ごし方にも言えるかなと思いました。休日に予定がないというのは、自分がつまらない人間だからで、それはよくないと思って、買いたいものがあるわけでもないのに、買い物に行ったりしていた頃がありました。今は、何もない休日も大事だと思っており、何も予定がないからこそ、自分と向き合うことができるし、あれをしようとか考えたりすることができると思っています。このブログを始めたのも、何もない土日でしたが、自分の考えていることを言葉にすることで頭の中が少し整理されるように思います。また、あとで読み返すことができるので、過去に自分が書いたことに励まされるときもあります。

何か本を読むのなら、今まで読んだことのない本を読もうと思っていましたが、最近は昔読んで面白かった本も読んでみようと思うようになりました。以前紹介した『スマートサイジング』がその第1弾で、この『夜のピクニック』が第2弾です。数年前に読んだのですが、すっかり忘れていて、読み返してみて、よかったと思います。きっと、数年前に読んだ時とは、感じたこともちょっと違うと思うのです。また、読みたくなったら、何度でも読みたいと思います。ちなみに前回読んだ時はハードカバーだったと思うのですが、今回は文庫本で解説が付いていました。その中で、本書が第2回の本屋大賞の大賞だったということ、第1回が『博士の愛した数式』、第3回が『東京タワー  オカンとボクと、時々、オトン』だったということを知りました。3冊ともに面白かったので、歴代の本屋大賞の受賞作を順に読んでみる、というのもいつかやってみたいなと思いました。