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本棚:『女子大生会計士の事件簿 DX.1 ベンチャーの王子様』

本書は公認会計士の実務を小説の題材として取り上げたものです。さいごに解説を読んで知ったのですが、本書(文庫版)は、「文芸書」として売り出してはいるものの、作り方としては「ビジネス書」の作り方をしているそうです。文芸書の場合、読者は「本を読む」のが目的であるのに対して、ビジネス書の場合は「本を使う」のが目的のため、文芸書の場合、情景描写や心理描写が必要となってきますが、ビジネス書の場合は文章自体は会話調であろうが、講義形式・小説形式であろうが、手段にすぎないため、必要な知識情報に関係ないものについては簡略化する必要もあるそうです。そのため、たとえば以前読んだ『ツバサの脱税調査日記』と比べると、それぞれのお話があっさり終わってしまうような気がしたのですが、そういう目的があったのかと、あとがきを読んでわかりました。なお、この『女子大生会計士の事件簿』は、専門学校TACの情報誌「TACNEWS」誌上で、「会計士・税理士受験生に会計の世界を紹介する」というコンセプトのもとに連載をスタートさせたのが、そもそもの始まりだそうです。

 

本書を手に取った理由は、公認会計士や税理士を目指しているわけではありませんが、会計の基礎みたいなものを楽しく学べたらいいなと思ったからです。会社員を10年以上やっていますが、そういうのが全く分かっていないのです。もうちょっと、数字が読めるようになったらいいんじゃないかなと思っていました。さて、本書を読んではみたものの、確かに専門用語の解説もあるのですが、いつものくせで物語の方に目がいってしまい、お勉強の方には至っていません…。でも、知らない世界はわからない、というか、私の中では存在しないことになってしまいますから、なんとなくでも知ることができて(しかも楽しめて)、それはよかったんじゃないかなと思います。

ちなみに女子大生会計士とあるように本書に登場する藤原萌美は、全国最年少で公認会計士二次試験に合格し、今も現役の女子大生という設定なのですが、調べてみると実際に10代で合格している方がいるんですね。