すっきりした部屋であまりゴミを出さずに暮らしたい

暮らしは小さくてもすっきりと、心はゴチャゴチャしてても大らかに

本棚:『はたらくわたし』

エッセイストの著者の仕事日記。子供の頃、小説家とか物書きに憧れた時期があるのですが、理由の1つは会社に行かなくていいということ。自分の好きな時間に働けるっていいなぁ、なんて単純に考えていました。しかし、本書を読んで考えを改めました。確かに働く時間は自由に選べるかもしれないけれど、自己責任というか、自分でしっかりスケジュール管理などしなければいけないし、休みも決まっているわけではないから、気づくと全然休んでない!なんてことも。そして、もし今、私が体調を崩したり、身内の不幸があったりして会社を休んだとしても、誰かがフォローできるけど、本人がいないとダメというのは、やりがいもあるでしょうが、もしもの時は大変です。本書の中でも、知り合いのフリーで仕事をしている方が、年末の忙しいときにお母さんが急に体調を崩して入院したという話がありました。お母さんのことも大変な中、仕事の心配もしないといけないという状況。また、同じくフリーで仕事をしている方で、お父さんが亡くなった日も仕事をした(明け方にお父さんを看取って、後のことを家族に頼み、昼間に仕事に行き、夕方からお通夜)という女性のお話も。本書の中で、一番心惹かれたのは、プロローグの一節。

楽しくなければ仕事でない、という、うたい文句を聞くことがあります。私はそうは思いません。

報酬という名で、人からお金をもらうのは、たいへんなこと。楽しいかどうかの前に、のしかかってくるのは義務と責任。そして忍耐。

働く上では、いろいろな出来事があります。自分の基準からすれば、とんでもない人もいます。

それらと向き合い、苦しみながら、自分を裏切らない範囲で、義務と責任を果たそうと、全力を尽くす。そうする中で、

「ああ、この仕事をしていてよかった」

と心から感じる瞬間がある。

それが、仕事の楽しさだと思います。

 

働くことは尊いことだと思います。働くためにも、体調管理は万全に。そのためには無理は禁物。明日のために、今夜も早く寝よう。 

はたらくわたし―エッセイストの仕事日記を公開! (sasaeru文庫 き 1-1)

はたらくわたし―エッセイストの仕事日記を公開! (sasaeru文庫 き 1-1)

  • 作者:岸本 葉子
  • 出版社/メーカー: 成美堂出版
  • 発売日: 2008/03/11
  • メディア: 文庫