すっきりした部屋であまりゴミを出さずに暮らしたい

暮らしは小さくてもすっきりと、心はゴチャゴチャしてても大らかに

本棚:『もののけ本所深川事件帖 オサキ江戸へ』

子供の頃は、お化けとかの怖い話が苦手で嫌だったのですが、大人になるにつれ、一番恐ろしいのは、生きている人間の方じゃないかと思うようになりました。それでも、妖怪とかお化けとかあまり好きではないので、お化け屋敷はもちろん、そういうお話は避けてしまうのですが、表紙のイラストが可愛かったので、そんなに怖くないのかなと思って手に取ってみました。

タイトルにある「オサキ」ですが、「オサキとは日本に伝わる狐の姿をした憑きもののことで、オサキに憑かれた人間をオサキモチという」そうです。このお話の主人公の周吉もオサキモチです。オサキも周吉自身も不思議な力を使うことができます。とはいえ、周吉はなんだか抜けてるところが多いし(役者のような顔で見た目はよいのですが)、オサキの方がよくわかっていて、オサキにからかわれることもしょっちゅう。一方、オサキの好物は升屋さんの油揚げ。ちなみに升屋さんはお江戸で一番旨いとの評判の店で、オサキは他の店の油揚げには見向きもしないというグルメ。そんな周吉とオサキのやり取りが、なんだかおもしろいです。

夜の場面では、江戸時代なので、もちろん真っ暗です。実家は田舎なので、夜は暗い方だと思うのですが、それでも、去年の停電の時に、明かりのない夜ってこんなに暗いのかと知りました。ちなみに私が子供の頃のトイレは、長居したいと思えるような場所ではなく、夜にトイレに行くのはなんだかちょっと怖い感じ。昔は、離れにトイレがあったり、夜は真っ暗だったり、その時代に生きていたら、さぞ怖かっただろうなと思います。