すっきりした部屋であまりゴミを出さずに暮らしたい

暮らしは小さくてもすっきりと、心はゴチャゴチャしてても大らかに

本棚:『これがリアルな実家の片づけです。』

実家の片づけの本質とは、単にモノの量を減らすことではありません。それよりも、生前に親とコミュニケーションをしっかりとることのほうが重要なのです。

著者は、さいたま市で遺品整理業を営む「遺品整理の埼玉中央」の代表。今まで約1650件の遺品整理をされているそうです。

 

ありがたいことに両親ともに健在ですから、今まで遺品整理はしたことはありませんし、引っ越しと違って何度も経験するものではないでしょう。私自身は片づけは好きなので(掃除は苦手ですが)、モノが少なくなって、部屋がすっきりして、自分の持ち物を把握できるようになったのが嬉しいです。しかし、たまに実家に帰ると、モノが多くて、兄と私がいた4人家族のときよりモノが多いのでは?使ってないものは捨てて欲しい!とイライラしてしまうように。最近では、親に片づけを強要しても、きっとケンカになるだけだし、最終的には私が片づければいいし、とあまり気にしないようにはなりましたが、それでも、モノを減らしてくれると嬉しいんだけどなとは思います。

しかし、それはまだ両親が健在だからそう思うのであって、亡くなってしまった後だと、すべてが思い出の品になってしまって、片づけられない。そうでなくても、モノが多くて、何から手を付けていいか分からない。片づけなくちゃと思っていても、片づけられなくて、いつの間にか空き家へ。空き家にしたくて、そうしているわけではないのですが、ご近所からすると、庭の木が隣家までのびてしまったり、放火やゴミが投棄される心配があるなど、空き家は危険な存在です。著者によると、作業をしていると100%、近所の方から「引っ越しですか?」と聞かれるそうです。場合によっては、「迷惑しているんだ!」と怒鳴られることも。

さて、実家の片づけ、とくに遺品整理ですが、99%を捨てることだそうです。逆に言うと、残す1%を見極めることが必要になり、そのために大切なのが生前の親とのコミュニケーションです。生前整理というと、モノを減らすことだと思っていた私は、今、無理にモノを減らしてもらおうと躍起にならなくていいんだ、それでケンカになるよりも、思い出を聞いておいた方がいいんだ、片づけでアクセクするよりも、なんて素晴らしい親との時間の過ごし方だろうと思いました。ただし、床の上のモノは「危ないから、どけておこうね」と片づけるのがよいそうです。そして、もちろん、本人が進んで生前整理をされるのはよいことです。

モノの引継ぎの他にも大事なのが、人間関係と財産。住所録や通帳などについては、「うちではこうやって保管してるんだけど、お父さんorお母さんは、どうしてるの?」みたいに、自分のことを言ったうえで、相談する形で聞くとよいそう。しかし、今までめったに顔を出さなかったのに、突然やってきて「通帳どこ?」なんて聞いたら、怪しいですから、普段からのコミュニケーションが大事です。

実際の片づけの段取りも紹介されていますから、興味のある方は是非。また、私のように、実家のモノを減らすことばかりに気を取られていた方にも、おすすめします。