すっきりした部屋であまりゴミを出さずに暮らしたい

暮らしは小さくてもすっきりと、心はゴチャゴチャしてても大らかに

本棚:『天上の飲み物』

三浦しをんさんの作品です。表紙のイラストからなんとなく想像できるかもしれませんが、出だしに

すでに数えるのも面倒なので、正確なところは定かじゃないが、記憶にあるかぎりでも、かれこれ四百年以上は生きている。

とあります。そんな主人公の今の姿は、都内の某大学に通う21歳。酒屋の二階の一室に下宿しています。なぜ酒屋かというと、彼がはまっているのが甲州産のワイン。山梨出身のわたしとしては、嬉しくなります(わたしはワイン苦手なんですけど…)。そして、彼女もいるのですが、恋は簡単ではないのです。 

天上の飲み物 (Kindle Single)

天上の飲み物 (Kindle Single)

 

 

その彼女の悩みは、主人公にしてみれば小さくてくだらない悩み。昔に比べれば、職業も結婚相手も、結婚するしないも自由だと思うのですが、自由だからこそ悩むよね、ということを大学生の頃に友人とも話したように思います。ぜいたくな悩みなのかもしれないけれど、選択肢が多いのも悩ましい。そして、自由といいながら、他人の目が気になるというのもあるでしょうか。きっと自分が思っているほどには、他人は気にしていないんでしょうけど。

以前読んだ『X'mas Stories』に収録されていた著者の『荒野の果てに』を思い出しました。小さな悩みはつきないけれど、現代を生きる私たちはやっぱり幸せなんだと思います。

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