すっきりした部屋であまりゴミを出さずに暮らしたい

暮らしは小さくてもすっきりと、心はゴチャゴチャしてても大らかに

本棚:『つい、「気にしすぎ」てしまう人へ』

著者の水島広子さんは、「対人関係療法」の日本における第一人者の精神科医です。本書では、誰もが振り回されやすい、クヨクヨ、イライラ、不安といった感情とうまく付き合っていく「ちょっとしたコツ」を紹介しています。

 もともと おうち大好きな私ですが、それはお買い物に行ってもいいし、誰に会ってもいいし、たくさんの選択肢がある中で、家にいる時間がけっこう好きだったわけですが、家にいなければならない、となると状況は異なり、けっこうストレスに感じているんだなと思いました。そういうこともあって、本書が気になったのですが、今の状況に限らず、とても参考になりました。

「心の余裕」がなくなって、いろいろなことが気になりだすときというのは、視点が「過去」や「未来」にいってしまい、「今起きていること」からずれている場合が多くあります。

変えられない過去をあれこれ悔やむより、誰にもわからない未来を不安に思うより、「今」を十分に楽しむべきですよね。未来のことばかり心配して、現在を犠牲にして、本当に未来の安心が手に入るのでしょうか、「今」の質を高めていけば、それを積み重ねた先である「未来」の質も高いものになる、とおっしゃっています。

そして、「今」に集中するための1つの秘訣として紹介されているのが、身体を使うこと。以前読んだ『99歳ちりつもばあちゃんの幸せになるふりかけ』にあった「こころ折れたら、からだ動かし。からだ折れたら、寝るんやで。」を思い出しました。先日、久しぶりに電子ピアノを弾いてみたのですが、他のことは忘れて、今に集中できました。なにせ、久々すぎて、ピアノ教室をやめる前に弾いていた曲は無理だろうと、25歳で初めてピアノ教室に通い始めたときの楽譜を引っ張り出してきたのですが、簡単な曲なのにちゃんと弾けない!でも楽しい!ひとときでした。

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「今」を楽しむことに関して、おもしろいなと思ったのがダイエットの話。ダイエットはなかなか成功しないものですが、その多くが「必要でないダイエット」だからだそうです。著者の知る限り、唯一、長期的に見て成功するダイエットは、生活習慣を変えるタイプのものだそう。「やせるために」というのは未来志向で、「未来の結果」にとらわれて現在が乗っ取られてしまうダイエット。一方、ジャンクなものばかり食べている人が、素材を味わう健康的な食生活に変えたり、身体を十分に動かしていない人が、運動を楽しむようになったり。こちらは、「今」おいしい素材を味わって食べる、「今」身体を動かす喜びを感じる、というもの。

今を楽しむということ。そうはいっても、心に衝撃を受けることはあるでしょうから、その時は、それを認めること。そして、その心の衝撃を受けたのが自分の大切な友達だとしたら、なんと声をかけるのか。その言葉を自分にかけてあげること。

最後に、人付き合いをうまくいかせるための大切な呪文を紹介します。

「相手には事情がある」

「人を変えることはできない」

「なんであれ不愉快な言動をとる人は困っている人」

「誰もができるだけのことはやっている」