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本棚:『おカネの教室 僕らがおかしなクラブで学んだ秘密』

中学校のクラブ活動。主人公の僕はクジ運悪く、第一希望のサッカークラブも、第二希望のハンドボールも落選。残っていたのは「そろばん勘定クラブ」だけ。クラブの顧問は、鼻が高くて、外国人かハーフっぽい雰囲気のデカいおじさん。そして、クラブのもう一人のメンバーは、この町で知らない人はいないであろう町一番の大富豪の娘。さて、彼らがそろばん勘定クラブで学んだ秘密とは?

ところで、本書の表紙にもありますが、お金を手に入れる方法は6つあります。かせぐ、ぬすむ、もらう、かりる、ふやす。あともう1つは何でしょう?それから、これらのお金を手に入れる方法、例えば「かせぐ」と「もらう」のちがいを説明できるでしょうか?

 

著者は三姉妹の父親で、本書はもともと娘たちにむけて書き続けてきたものだそうです。経済やお金の仕組みがわかる、楽しい読みものを探したけれど、しっくりくる本が見つからなかったので、いっそ自分で書いてしまおう、と。当初、2~3ヶ月の予定だった連載は、長期休載を挟んで、完結に7年かかったそうです。

お金は汚いものとまでは思わないのですけど、お金の話をするのはよくないことという感じはあるかと思います。セールで安く買った!という話はいいのですけど、株でいくら儲けたみたいな話はなかなか聞かないですし。無駄遣いをしてはいけないというのはよく言われるかと思いますが、親はお金の話を子供の前でしないのが普通のような気がします。でも、お金に関する知識はとても大切なこと。著者はなんと素敵な父親でしょう。もちろん、自分自身に知識がないと教えられないですけど。

たかがお金、しかし、されどお金です。金は天下の回り物、という名文句があります。逆もまた真なり。お金がなければ世界は回りません。そして、そのお金を根底で支えるのは、『誰もがこれをお金と認めるだろう』という幻想です。この幻想は、人類が明日も明後日も来年も10年後もおおむね平和に暮らせるという希望に支えられています。