すっきりした部屋であまりゴミを出さずに暮らしたい

暮らしは小さくてもすっきりと、心はゴチャゴチャしてても大らかに

本棚:『海が見える家 それから』

本書は『海が見える家』の続編です。図書館の新着図書コーナーで発見して、ラッキー!と思って借りました。続編とかシリーズものは、おそらく好評だから、つづきが出るのだと思うので、それを図書館に入ってすぐに借りれるなんて!と思いました。

 

文哉は、入社一カ月で会社をやめた直後、南房総で暮らしていた父が急逝し、父が遺した海が見える家で暮らし始めました。あれから、1年が経とうとしています。仕事と言えば、父がやっていた近所の別荘の管理と知り合いの便利屋の手伝い。冬は海の幸が得られず、ひもじい思いもしました。元カノからは、「会社を辞めたあなたは、田舎に逃げたに過ぎません。楽な道を選んだだけです。」とのメール。でも、1年たって学んだこともあります。そして、地元の人の支えもあります。何より時間があります。

「自立」と聞くと、大人だったら、自分で生計を立てていることかな?と真っ先に思います。でも、会社員の私は、安定した収入はあるけれど、会社がなくなってしまったらどうしようもないし、悪い言い方をすれば、会社にパラサイトしているとも言えなくないかな…とも思ったりしました。もちろん、自分はこういうことがやりたい!こういう商品をつくって世の中をよくしたい!といった目標があって、その手段として、組織で働くということもあるでしょうが、私の場合はどうなの?と。本当にやりたいことって何?働くってどういうこと?などなど、考えてしまいました。(と言っても、こういうことを考えるのが実は好きだったりするわけですが…。)

本書で一番心に残ったセリフを紹介します。

「今の若いやつは、時間があるかって聞くと、みんな必ず『忙しい』と答える。あんちゃんは、『はい、時間ならあります』と答えた。要するに、自分の時間を持っている。それを自分で使える。つまり余裕があるってこった。時間がありさえすれば、いろんなやりようがある。忙しがるやつは、これしか方法がないと思いこみ、たいてい不幸せそうな顔して生きてるもんさ」

そして、最後に前作にもあった、かつて文哉が父に投げつけた言葉を。

「自分の人生がおもしろくないなら、なぜおもしろくしようとしないのか。他人にどんなに評価されようが、自分で納得していない人生なんてまったく意味がない」

 

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