すっきりした部屋であまりゴミを出さずに暮らしたい

暮らしは小さくてもすっきりと、心はゴチャゴチャしてても大らかに

本棚:『江の島ねこもり食堂』

江の島の山二つと呼ばれる辺りに建つ<半分亭>は「猫とお客さんに助けられてつづいてきた店」です。そして、半分亭を営む佐宗家はなぜか女性しか生まれない家系で、佐宗家の女性は代々、江の島の猫のお世話をする「ねこもり」さんとなります。

まずは、2002年、まだ17歳になったばかりの佐宗麻布が主人公。わけあって、ねこもりでありながら、一家で江の島を離れることとなります。その理由が、どうしてそこまで?と理解に苦しむのですが、その後、おはなしは麻布の曾祖母、祖母、母へと流れていきます。そして、最後は母となった麻布へと時は流れます。その時の流れの中で、麻布の一家が江の島を離れることになった理由に、心がじんわりします。

 

ふだん先祖のことを意識することはありませんが、今の私はご先祖様あってのことなんだなあと、当たり前ですが感慨深く思いました。本書の中にある以下の文章

「命を粗末にするな」「命を大事にしろ」って、よく言われるでしょう?私はあれを聞くたび、「自分の命を、次の命をつなぐためにも」って言葉が並んで聞こえてくるんです。

を読んで、自分がこの先、母となる可能性はかなり低いですが、人と人はどこかでつながっているでしょうから、私が誰かの役に立つこともあるでしょう。少なくとも、これまで命をつないでくれた先祖に感謝し、自分の命を大事にしようと思いました。

 

江の島は、小学校の修学旅行で行って以来なので、行ってみたくなりました。また、私にとっては、観光地は非日常の場所なのですが、観光地に住む人にとっては日常なわけで、どんな感じなのかな?と観光地に行くたび気になります。

 

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