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本棚:『心が休まる「アドラー心理学」』

著者は職業名でいえば獣医にあたりますが、専門は「栄養」で、とくに難治性の病気を持つネコやイヌに食事療法や栄養療法を行うとともに、アドラー心理学についても、かなり前から学び、資格を持っているそうです。

 

アドラー心理学のことは知りませんでしたが、アドラー心理学でいわれる「ヒトがよりよく生きるための考え方」と「ネコの生き方」には数え切れないほどの共通点があるそうです。本書では、ところどころに猫知識もあります。そして、表紙もふくめ、猫写真に心が癒されますので、猫好きの方には特におすすめです。

著者がネコの愛情の深さを実感したエピソードが素敵です。著者の息子さんがまだ1歳くらいの頃。奥さんの実家にはネコがおり、息子さんが玄関先に遊びに出ると必ず一緒に外に出ていったそうです。でも、一緒に遊ぶわけではなく、塀の上から息子さんをじっと眺めているだけ。そして、息子さんの気が済むと、一緒に家に戻ってきたそう。息子さんが事故に遭わないか、誰かに襲われることがないか、ずっと見張っていたわけで、これは息子さんが高校生まで続いたそう(笑)。見守るのも愛というと「紅の豚」を思い出すのですが、身近にもそういう深い愛情を持っている生き物がいるのだと知りました。

そして、ネコにとって自分の命と比べても負けないほど大事なものは、「自分の尊厳」と「愛情(飼い主からの愛情、飼い主への愛情)」だそうです。そのため、著者は難治性の病気について飼い主さんから相談を受けた場合には、化学療法や手術よりも、残された時間をなるべく一緒に過ごすことを大事にしたほうがいいのでは、と伝えているそうです。自分の尊厳(そして他人の尊厳)と愛情、この2つは私たち人間にとっても、とても大切なことだと思います。

猫知識の1つに水の話があります。ネコの水嫌いは先祖代々受け継いだものだそうですが、この水嫌いのためか、水が足りないことによる泌尿器系の病気が多いそうです。

子供の頃から水分をあまり取らなくて、トイレも遠かったのですが、高校の頃にトイレを我慢しすぎて膀胱炎になった私。がぶがぶ飲むというのができず、カップ一杯のお茶でも、すぐにトイレに行きたくなります。いつも500mlのマイボトルのお茶を1日かけて、ちょびちょびと飲んでいます。足つぼでは泌尿器系のところが痛みますし、なんか私って猫と似ているかも?と思ったり。

なお、飼っているネコの泌尿器系が弱いなら、フードはドライのみではなく缶詰も使用するのがおすすめだそうです(以前は「ねこまんま」だったので食事で必要な水分を得られていたそう)。また、嗅覚が鋭いため、トイレと水飲み場が近いと水を飲まなくなり、さらに喉が渇いていることをすぐに忘れてしまうそうなので、水飲み場は家の中で3カ所以上は用意し、1日に2回は水を変えてあげましょう、とのことです。

犬と猫を比較することがナンセンスであるように、他人と比較することはナンセンスなんだなと思いました。また、それぞれ違いがあるからこその多様性がいいのだと思いました。