すっきりした部屋であまりゴミを出さずに暮らしたい

暮らしは小さくてもすっきりと、心はゴチャゴチャしてても大らかに

本棚:『働く女子に明日は来る!』

時崎七菜、31歳。故郷の広島で短大卒業後に地元の信用金庫に就職。見飽きた小さな町で同じ仕事を繰り返すだけの毎日に、言いようのない強い焦燥感を感じました。3年間勤め、預金が200万円となった24歳の夏、上京。現在勤めているのは、テレビドラマを専門とする番組制作会社で、アシスタントプロデューサーとして働いています。一難去ってまた一難というより、二難も三難もどっと来る感じ…。はたして無事にドラマは放送されるのでしょうか⁇

 

慌ただしく走り回る毎日で、長時間労働&休みは全然なし。彼氏からはブラック企業と言われますが、七菜自身は好きでやっている仕事であり、ブラックだとは思っていません。ブラックかどうかは単純に時間ではないんだろうなと思います。傍から見たら、大変そうであっても、本人が好きなら、それはブラックではないでしょう。たとえ拘束時間が短くて楽な仕事であっても、本人がやりたいことでなければ、幸せではないように思います。

 

どうしようもなくうまくいかなくて、それでもとにかく動こうと街へ出て、吸い寄せられるように七菜が入った映画館で上映されていたのは、20年ほど前に公開されたイタリア映画の『ライフ・イズ・ビューティフル』。この映画、友人と観に行き、「あぁ、もう20年も前なのか」と思いました。学生の頃は、映画好きの友人に誘われて、何度か映画館へ足を運びましたが、最近はご無沙汰。秋の日差しを浴びてきれいな紅葉を見ると決まって思い出すのが『オータム・イン・ニューヨーク』。元気ださなきゃ!というときに思い出すのが『デンジャラス・ビューティー』。20年経っても忘れていないのです。今まで見たもの、聴いたもの、感じたもので、私の心は作られて、時にそれらに支えられているんだなと思いました。