すっきりした部屋であまりゴミを出さずに暮らしたい

暮らしは小さくてもすっきりと、心はゴチャゴチャしてても大らかに

本棚:『捨てきらなくてもいいじゃない?』

エッセイスト岸本葉子さんの本です。「モノ減らしに着手」「捨てられないのは」などから始まり、途中、モノ減らし以外のこともありますが、終わりは「整理に終わりはない」「ほんとうに持ちたいもの」となっています。そして、その最後の「ほんとうに持ちたいもの」には、「暮らしの手帖」の初代編集長、花森安治の『風俗時評』のことが書かれています。日本人は多かれ少なかれ他人指向的ではあるけれど、小さくとも信じるに足る何か、それが身の周りに増やしたいものであるということに、そういう風にできたら素敵だなと思いました。

 

本書で、あぁ~そうだよね!と思ったのが、シーズン末のセール買いについて。例えば冬物の下着とか、来年も使うだろうし、シーズン末に値下げされたものを買った方が賢いかな?と悩み中だったのですが、来年には今より高機能のものが出てくるかもしれないし、わざわざスペースをとって保管して、いざ着てみたら、なんかサイズ合わない…とかなったら嫌だし。必要なものを、必要なときに、必要なだけ買うのが、やはり一番いいのかも、と思いました。

モノ減らしの話ではないけれど、そうなんだ!と思ったのが、代々、醸造業を営む家に嫁いだ女性の話。結婚前に、納豆を一生食べられなくなる、それでもいいかと覚悟のほどを問われたそう。納豆菌は麹菌より力が強く、また、手を洗い、口をゆすいでも、服や髪についた納豆菌を持ち込んでしまうから、よそでも決して食べてはいけないとのこと。納豆菌は自然界にごくふつうに棲息し、空中を浮遊しているそうですが、毎朝、納豆を食べているわが家の中は、納豆菌がたくさん浮遊しているのかな?と目に見えない世界を想像。納豆菌に囲まれて、ますます納豆が好きになってるかも…なんて思ったり。

今年はまだ手放したものはなく、これまでかなりモノを厳選してきたと思うのですが、やはり整理に終わりはないのでしょうね…。

 

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岸本洋子さんの仕事日記もよろしければ↓

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