すっきりした部屋であまりゴミを出さずに暮らしたい

暮らしは小さくてもすっきりと、心はゴチャゴチャしてても大らかに

本棚:『スキマワラシ』

8つ年の離れた兄弟。兄には映像記憶の力があり、弟には「アレ」があります。兄は古道具屋を営み、弟は以前勤めていた飲食店がなくなったのを機に、兄の仕事を手伝うようになりました。そして、同窓会で言われたあることから生まれた「スキマワラシ」。家につくザシキワラシならぬ、人の記憶につく「スキマワラシ」。それは兄の創作のはずだったのですが…。

 

初めて読んだ恩田陸さんの作品は『夜のピクニック』でして、好きな作品です。その次に読んだのが、たしか『ユージニア』で、怖い話が苦手な私は「ひゃーっ」となって、その後しばらくは恩田陸さんの作品は読めなくて…。でも、アンソロジーの短編などを読んで、やはり気になる作家さんではありました。今回も、怖い話だったらどうしよう?でも、表紙のイラストはそんなに怖そうじゃないし…と。ただ、読み始めたのが夜だったので、ちょっとビビりながら読み始めましたが(ついでに分厚い本なので、その点でも少々気おくれが…)、読後の感想は「面白かったー!」です。

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本書の弟のように、私も小さいころの記憶があまりない方でして、地元の友達と昔話になって、「あの時こんなことがあったよね」と言われても、自分には全く記憶にない…ということも。そんな時はとても不思議な気分になります。なんだか自分が別の世界にいたようで。その一方で、例えば、ディズニーランドで迷子になりかけた、なんてことはおぼろげながら覚えているつもりですが、それは親に何度か言われたからであって、後付けの記憶かもしれないなとも思います。

そして、記憶と言えば、モノも、それを使っている人の感情とかを記憶しているのかな?とたまに考えたりします。とても大切にしているものであれば、そもそも無くすことは滅多にないのでしょうが、それでも、うっかり落としてしまうこともあるでしょう。でも、そういうモノは、なぜだかちゃんと戻ってくるような気がするんですよね。なので、モノを大切に扱いたいなと思っています。