すっきりした部屋であまりゴミを出さずに暮らしたい

暮らしは小さくてもすっきりと、心はゴチャゴチャしてても大らかに

本棚:『羊と鋼の森』

主人公の僕が生まれ育った山には中学校までしかなく、高校からはひとり暮らし。高2の2学期の中間試験の期間中、図書室で自習しようかと思っていたところ、先生からお客さんを体育館へ案内するよう頼まれます。そのお客さんとは調律師でした。調律されたピアノの音を聞いて、僕の世界が変わります。専門学校に通い、楽器店に就職し、調律師として成長していく姿が丁寧に描かれています。

 

主人公のように、自分にとってはこれだというものがあって、それにひたむきに取り組めたら、どんなにいいだろうと思いました。もちろん、1つのことに集中するのは、他に逃げ場がないし、自分には才能があるだろうか、なかった場合どうしようかと不安になることもあるでしょう。でも、いろんなことをやろうとして、どれも中途半端なのとどっちがいいんだろう?と。

大人になってから習い始めたピアノは十数年続きましたが、一昨年にやめてしまいまして…。自宅は電子ピアノだったので、調律師の方のお世話になることはありませんでしたが、レッスンはもちろんアコースティックピアノ。久々に生のピアノの音が聴きたくなりました。趣味のピアノではありましたが、上手くなりたいと思ったし、発表会のあとには特にやる気が高まり、もっと練習するぞ!という気分になるのですが、どこをどうすればいいのか分からない…。もどかしいけれど、ただ練習するのみ。一見遠回りに思えることも、ピアノと全然関係なさそうなことも、実は糧になるのかもしれない。いろいろ思い出したら、懐かしくなりました。とは言え、一番のネックは人前で弾くとなると、ものすごく緊張してしまうこと。緊張感を持って練習するため、後ろにぬいぐるみを置いてみたこともあったっけ(苦笑)。

自分の世界が変わる瞬間、わたしも体験してみたいなと思いました。

 

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