すっきりした部屋であまりゴミを出さずに暮らしたい

暮らしは小さくてもすっきりと、心はゴチャゴチャしてても大らかに

本棚:『木曜日にはココアを』

それぞれのお話に色があって、前のお話で脇役だった人が、次のお話の主人公。登場するのは12色のお話。始まりは「マーブル・カフェ」のココアのBrown。そして、物語はめぐり巡って…。毎日がいい日とは限らなくて、落ち込んだり、モヤモヤしたりすることもあるけれど、それぞれの主人公が一歩、前に進む姿は和みます。私が一番印象に残ったのは、幼稚園に通う息子のお弁当を初めて作ることになったキャリアウーマンの話。お弁当づくりの本を見て、赤、緑、黒、茶、黄の5色をそろえようとするのですけど(ハードル高っ!)、彼女にとって難関となるのはさて何色でしょう?私も好きなおかずで、母が作るお弁当にも、ほぼ毎回入っていて、お弁当で定番のアレです。

 

タイトルにもあって、スタートとなるココア。なぜココアなのかは最後に分かりますが、コーヒーの香りは好きだけど、お腹が痛くなってしまうので、コーヒーがダメな私ですが、ココアは甘くて優しいイメージで、なんだか飲みたくなってしまいました。

色というと、子どもの頃、「やまぶきいろ」は「やまぶ・きいろ」だと思っていました…(「やまぶ」って何?)。でも、意味が分かるようになった今、山吹色って素敵な表現だなぁと思います。「空色のタクシー」とか「真綿色したシクラメン」とか、色の表現の仕方でイメージもだいぶ変わりますね。

先日、色覚障害についてのお話を聞き、「色のシミュレータ」などのアプリで、様々な色覚特性を持つ方にはどのように見えているか体験できると教えてもらいました。同じものを見ていても、同じように見えているとは限らないということ。ふだん意識していなかっただけに、ふしぎだなと思いました。

 

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