すっきりした部屋であまりゴミを出さずに暮らしたい

暮らしは小さくてもすっきりと、心はゴチャゴチャしてても大らかに

本棚:『アンと愛情』

『和菓子のアン』シリーズの3作品目です。主人公の杏子も二十歳になります。成人式と言えば振袖。加賀友禅のことが少し出てくるのですが、その中であった「不完全こそ、完全」というセリフがいいなと思いました。加賀友禅の職人は自然描写を極めたあまり、虫食いという自然のマイナス部分まで描いてしまったそうですが、完全なものなどこの世にはないということ、深いなぁと思いました。誰もがみな不完全。だからこそ、お互いに支えあう、補い合う必要があるんだろうなぁと。なんでも完璧にこなせる人に憧れてしまうけど、周りからするととっつきにくいでしょうし、ダメなところがむしろチャームポイントだったり。

 

杏子は季節のお菓子の由来などをよく調べていて偉いなぁと思うのですが、地域料理や家庭料理は口伝なことが多く、記録に残る可能性が少ないということに気付く場面があります。今でこそ、SNSで誰でも情報を発信できますが、昔は違うよなぁ…、私たちが知っている歴史は、あくまで記録が残っていたものが語る歴史であって、記録に残っていない部分の方が多いんじゃないんだろうか、などなど考えてしまいました。身近なところでは、私が好きな母の料理はポテトサラダと煮物ですが、レシピ知らないしなぁ…。

さて、シリーズ最初の『和菓子のアン』を読んだのが先月末。それから約1カ月で立て続けに読んだので、もう和菓子を食べたい欲がむくむくと膨れ上がっております。今の時期は桜の和菓子が多いのかなぁ。