すっきりした部屋であまりゴミを出さずに暮らしたい

暮らしは小さくてもすっきりと、心はゴチャゴチャしてても大らかに

本棚:『ときどき旅に出るカフェ』

主人公の瑛子は37歳、独身、一人住まい。彼女のいちばん好きな場所は自宅のソファ。休日たまたま訪れた近所のカフェは、以前職場の後輩だった円が営むカフェ・ルーズでした。そして、カフェ・ルーズのコンセプトは「旅に出られるカフェ」。毎月1日から8日がお休みで、その間に店主の円は旅に出て、旅先で出会った美味しいものをカフェで提供します。

 

最近は和菓子が食べたい欲がムンムンとしていますが、本書で「あぁ、海外のお菓子も食べたい…どうしよう」と思うように。シュガーフリーができないじゃないか…。ツップフクーヘン、ザッハトルテ、ドボシュトルタ、セラドゥーラ、カフェ・グルマン…。画像検索しただけでよだれが出そう。そして、月餅はけっこう好きなのですが、中に月が入っているとは知りませんでした。

今はなかなか旅に出られない状況で、オンラインでなら色々なところに行った気分は味わえると思うのですが、ほぼ視覚情報のみです。一方、食べものだったら、味覚はもちろん嗅覚も刺激されるので、食べ物でも旅に出られるんだなぁと。そして、日本だったら考えられないような組み合わせも多々あることでしょう。それは変だということではなくて、決まりきったものなどないということなのでしょう。

日本の食べ物というと、寿司とか天ぷらとかが思い浮かぶのですが、毎日食べないというか、むしろ滅多に食べないので、私たちが思い浮かべる海外の料理もそうなのかもしれないなと思いました。そういえば、私の地元、山梨の銘菓というと信玄餅を思い浮かべてくださる方が多いのですが、実家ではめったに食べたことがなかったので、大学の時に地元を離れてみて初めて、あぁ有名だったんだ…と。信玄餅よりシャトレーゼの方が日常に根ざしていますね、きっと。

 

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