すっきりした部屋であまりゴミを出さずに暮らしたい

暮らしは小さくてもすっきりと、心はゴチャゴチャしてても大らかに

本棚:『横濱エトランゼ』

高校三年の千紗は、大学の推薦入学が決まった秋、ハマペコ編集部でバイトを始めました。ハマペコの正式名称は「ヨコハマ・ペーパー・コミュニティ」で、桜木町から根岸までを対象とした週一のフリーペーパー。千紗がコネを使ってまでハマペコに潜り込んだのは、千紗の隣の隣の家に住み、昔から不器用で野暮ったくて気が弱い、よっちゃんこと小谷善正が理由で…。

 

横浜は数えるほどしか訪れたことがなく、お洒落な街という印象でしたが、開港から関東大震災、戦争を経て、変わったものも、変わらなかったものもある。開港が決まるまでは、ほんの百戸足らずの小さな村で、横浜の住民はほぼすべて、開港を機に移り住んできた人たち。先祖代々、生まれ育った人はほとんどおらず、つまり、よそ者が作り上げた街だという認識はなかったので、横浜のイメージが少し変わりました。横浜は、アクアラインを使えば結構近いので、洋館めぐりとかしたいなと思いました。また、自分が今住んでいるところにも歴史があるわけで、そういうのを知らないのはもったいないなと思いました。

ところで、高校生の千紗の恋をなんだか素直には応援できなくて、なんでだろう?と考えました。女子高生への焼きもちも多少あるかと思いますが、千紗の不器用だけれど素直で行動力があるところなんだろうなと思いました。不器用なのは私も同じですが、素直で行動力があるところが、羨ましかったんだろうなと。でも、最後の「馬車道セレナーデ」で、なんだかすっとしました。

 

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