すっきりした部屋であまりゴミを出さずに暮らしたい

暮らしは小さくてもすっきりと、心はゴチャゴチャしてても大らかに

本棚:『彼方のゴールド』

老舗出版社「千石社」を舞台にしたお話の4作品目です。今回は、以前紹介した『スクープのたまご』の日向子の同期の明日香が主人公。入社して2年間は営業でしたが、3年目での異動先は総合スポーツ誌の編集部。しかし、明日香はスポーツは苦手というか、好きじゃないというか…。不安が募るばかりで。

ちなみに千石社には写真部があり、外部委託だけでなく、自社の中にもカメラマンがいるのですが、その中の一人の女性についてのお話「キセキの一枚」がいいです!

 

運動音痴の私は、スポーツをやる方は全然ダメで、スポーツができたら交友関係も広がるだろうに…と思うのですが。一方、スポーツを見る方はというと、これまたダメなのです。何がダメかというと、応援する選手やチームが出る試合ほど、怖くて見れないのです。箱根駅伝が好きでして、もう数年前なのですが、テレビ中継でアナウンサーが紹介したある選手のエピソードが印象に残っています。それは、去年も選手として出場し、おばあちゃんが沿道に応援に来てくれたのだけれど、おばあちゃんは怖くて、その選手が走りすぎるまで、ずっと下を向いたままだったそうです。だから今年は、おばあちゃんが下を向いている時間が少しでも短くなるように速く走ります、とその選手が言っていたとのこと。怖くて見れない気持ち、なんとも言えません。

勝ち負けのある試合なら、もちろん勝って欲しい。記録なら、一秒でも1cmでもいい記録を出して欲しい。でも、負けたら…、そこで終わりなのではなく、まだまだ道は続いているんだなと本書を読んで思いました。いい時だけでなく、長い目で応援したいと思いました。