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本棚:『校閲ガール』

景凡社のファッション誌を愛し、ファッション雑誌の編集者を夢見て入社した河野悦子(こうのえつこ)が配属された部署は校閲部。その理由は「名前が校閲っぽい」。校閲部に気に入られることなく、早く女性誌に異動するため、口が悪いのを演じている悦子だが、入社2年目、長いこと演じていると口の悪さは自分の本性のような錯覚に陥ってくる…。

 

悦子の口の悪さが、なんとも痛快です。大抵の人は、心の中では思っていても、口には出せないと思うので(嫌われるんじゃないかとか、倍返しで怒られるんじゃないかとか…)、なんだか羨ましいです。ファッションにはあまり興味がないのですが…、Eテレの0655の制作に携われたらいいな…と思ったこともありますが、ピンポイントで望む仕事につくのは難しいだろうなと思います。

さて、校閲の仕事ですが、誤字脱字だけでなく、時代背景とか色々確認が必要です。自分の興味のある分野だったらまだしも、全然興味のない分野だったら大変だろうなと。誤字脱字は、けっこう目ざとく気づく方で、報告書とか、このブログも読み直して修正するのは苦ではないというか、けっこう好きだったりします。でも、興味のないことは、本当に興味がなくて…、目も耳も閉ざしてしまうので、校閲は無理だろうなぁ。でも、校閲されているからこそ、途中、突っかかることなく本を読めるんだなとありがたく思いました。

ところで、本書の中で有森樹李という作家の名前が出てくるのですが、こちらは柚木麻子さんの『私にふさわしいホテル』の主人公(『早稲女、女、男』にも出てくる)。『私にふさわしいホテル』でも、宮木あや子さんの名前が出てきます。おぉー、つながってる!と嬉しくなりました。

 

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