すっきりした部屋であまりゴミを出さずに暮らしたい

暮らしは小さくてもすっきりと、心はゴチャゴチャしてても大らかに

本棚:『ワーク・シフト』

著者はロンドン・ビジネススクールの教授であり、人材論・組織論の世界的権威であるリンダ・グラットン。本書は2013年にビジネス書大賞を受賞したものです。と言っても私はこれまで知らず…、NHKのラジオビジネス英語の4月号のインタビューが彼女で、興味を持ち、読んでみたくなりました。

 

本書が書かれたのは2011年で、2025年の働き方が書かれています。それは「漫然と迎える未来」のストーリーと、「主体的に築く未来」のストーリー。これらを形作るのは、「テクノロジーの進化」「グローバル化の進展」「人口構成の変化と長寿化」「社会の変化」「エネルギー・環境問題の深刻化」の5つの要因。

「漫然と迎える未来」では、いつも時間に追われ続けたり、孤独にさいなまれたり、先進国に暮らしていても貧困となったり…。それよりは主体的に未来を築いて明るい日々を過ごしたいと思うわけですが、そのために必要なのが①ゼネラリストから「連続スペシャリスト」へ、②孤独な競争から「協力して起こすイノベーション」へ、③大量消費から「情熱を傾けられる経験」へ、の3つのシフト。

コロナにより、この1年で働き方が大きく変わったと思いますが、本書が書かれた2011年から比べてみれば、じわりじわりと変化は起きていたのだと気づきました。でも、それこそ「漫然と」暮らしていたので、変化が起きていることに気付かなかったわけで…。でも、あの頃にこの本を読んでも、本当にそうなるの?って感じだったんじゃないかと思います。そもそも、あの頃は読書と言えば小説ばかりだったし。一方、2021年の現在、この本に書かれていることの全てが当てはまるわけではありませんが、その通りだなと思う部分が多く、実感がわきます。

現在は、コロナにより移動が制限されていますが、本書の2025年は温室効果ガス排出抑制のために、気軽に旅行や出張などに行けない世界となっています。もちろん、オンラインで打ち合わせなどができるので、必要ないという面もありますが…。先月、フランスでは環境負荷低減のため、電車で2時間半以内で行ける範囲の国内線の運航を禁止する法案が下院を通過したそう。

2050年の未来をこの目で見るのだ!そしてエンジョイするのだ!そのためには健康でいなければいけないのだ!と思っていましたが、主体的に選択していく必要があるのだと気づかされました。