すっきりした部屋であまりゴミを出さずに暮らしたい

暮らしは小さくてもすっきりと、心はゴチャゴチャしてても大らかに

本棚:『うちの父が運転をやめません』

垣谷美雨さんは、今年になってから読み始めた作家さんですが、これまで読んだ作品は、社会問題を取り扱いながらも、最後は前向きになれる感じが心地よく、好きになりました。さて、本書のタイトル『うちの父が運転をやめません』。これはまさしく自分にとってピンポイントの気になる話題。父が頑固者で、何度言っても車の運転をやめてくれない…のではなく、田舎で車が生命線だと分かっているからこそ、車の運転は心配ではあるけれど、思っていても言えないというのが私の場合。本書の主人公の両親が住んでいるところも田舎で、車がないと買い物にいけないわけで…。オンラインショッピングを試してみたり、自分たちが住む東京に来てもらうために、お試しでウィークリーマンションに住んでもらったり…。どうなるんだろう…とハラハラしますが、きっと最後は前向きになれるはず!と思いながら読み進め、やはり、最後は良かったと思える結末。

 

途中、運転の際に気を付けることとして、夜は運転しない、雨の日は運転しない、通学時間帯には運転しない、交通量の少ない時間帯を選ぶ、どちらがアクセルで、どちらがブレーキか指さし確認をする、目的地までの道順を前もって確認しておく、等々ありまして、大事だなと思いました。ちなみに元々ペーパードライバー(再びペーパードライバーに戻りつつある日々)の私は、運転が下手だということには自信があるので、天気の悪い日や夜間の運転、交通量の多い道路の走行はできるだけ避けていました。

外出自粛の期間が続いていますが、「人間というものは、自分以外の人間を見ていたい動物なのかもしれない」という一文に頷きました。今のアパートに引っ越してきた時、スーパーやドラッグストアはまだなくて、住宅も少なくて(今でも多くはないけど)、歩いている人も少なく、心配になりました。それがいまでは、ちょっと五月蠅いな…と思うこともあるわけで、勝手なものですが。

移動スーパーの話が出てくるのですが、先日読んだ移動図書館の話と同様、やってくる時間が決まっていますから、顔見知りができて、そこで会話も生まれて、ご近所づきあいの潤滑油にもなるんだなと思いました。スーパーや図書館に比べたら、商品や本の選択肢は少ないけれど、そこではその他大勢の一人でしかないのが、「旦那さんが農協で働いている鈴木さん」とかなるわけで、いつもの人が顔を見せないと、ちょっとのぞいてみようか、ということにもなりますし。ちなみに私の実家の近所にも、小学生の頃には演歌を流しながら売りに来ていましたが、いつの間にか無くなっていました。