すっきりした部屋であまりゴミを出さずに暮らしたい

暮らしは小さくてもすっきりと、心はゴチャゴチャしてても大らかに

本棚:『ハグとナガラ』

仕事もプライベートも思い通りの人生を描いていたはずが、崩れ始めた30代半ば。大学時代の友人から届いたメールは「旅に出よう」。そこに書かれていたのは、「一緒に行こう。旅に出よう。人生を、もっと足掻こう。」それから季節ごとに出かけるようになった女ふたり旅。やがて親の介護も始まり…。

 

原田マハさんの小説ですが、フリーランスになった40歳、そのタイミングで学生時代の友人が旅に誘ってくれて、女ふたり旅が始まったそう。その旅で嫌なことなどもリセットし、いつしか このふたり旅を物語として残したいと思うようになったのが、このハグとナガラのお話が生まれた背景だそうです。しかしながら、昨年、コロナにより旅ができない状況に。旅をすることができない時期だからこそ読んで欲しいと思い、これまで異なる媒体で発表してきた このシリーズをまとめたのが本書になるそうです。

出不精の私は、友人に誘われたら行くという感じで、自分から誘うことはほとんどありませんでしたが、コロナが落ち着いたら、久々に旅に出ない?と友人を誘ってみようかなと思いました。近場でも、たとえ日帰りでも、旅は旅で、ふだんとは違うのではないかと思います。おしゃべりは電話でもLINEでもできるとは思いますが、会話が途切れても気まずく感じない、近くにいるという皮膚感みたいなのは、やはり直接会うのにかなわないと思います。

本書の後半は、親の介護の話もありまして、親が高齢となると旅にもなかなか行けなくなるかもしれませんが、そんな時こそ、ほんのちょっとでもリフレッシュが必要なんだろうなと思いました。誘う方も、きっと忙しいだろうし…、大変だろうし…と誘いにくいとは思いますが、ちょっとお茶しに会いに行くというのでもよいのでしょう。そして、友人同士の旅だけでなく、親子旅行も行きたいときには…というのもあるでしょう。去年、コロナが落ち着いたら、地元山梨の旅館ではありますが、そこに家族旅行に行きたい、俺にとっては最後の家族旅行になるかもしれないから、と酔ってはいましたが父が電話で言うのを聞いて、親にそんなことを言わせてしまうなんて…と泣きそうになりました。