すっきりした部屋であまりゴミを出さずに暮らしたい

暮らしは小さくてもすっきりと、心はゴチャゴチャしてても大らかに

本棚:『老後の資金がありません』

夫は57歳。子供二人を私立大学にやり、住宅ローンもようやく残りあと2年。現在の預金高は1200万円。夫は見栄っ張りで家計には無頓着。娘の結婚式代に舅の葬儀代…。どんどん預金が減っていく中、さらには夫婦ともに仕事を失って…。(本書、映画化されており、もともとは昨年公開予定だったようですが、今年10/30公開のようです。)

 

主人公の篤子が息子の大学の授業料を払い終えて、肩の荷が下りたと喜ぶ回想場面があります。うちの母も、私が大学を卒業した時に肩の荷が下りたとほっとしたのではないかなと思います。そして、それ以降、財布の紐が緩んだのでしょう。実家では冷蔵庫の中も含め、モノが増えていったように思います…。

本書では、義母が高級ケアマンションに暮らしており、月に9万円仕送りをしています。しかし、その9万円を払うのが厳しくなり、自分たちのマンションにお義母さんを引き取るのですが、それから義母はどんどん元気になっていきます。自分でできることは自分でやった方がいいんだろうなと思いましたし、誰かの役に立つのは嬉しいことなので、お願いできることはお願いしてしまった方がよいのでしょう。

そして主人公のフラワーアレンジメント教室の友人は、パン屋さんを営む節約家。お葬式は葬儀屋には頼まず、親戚一同でお金をかけずに心温まる式を行います。昔は近所で誰かが亡くなると、母は手伝いに行っていたし、そういうのが普通だったなぁと思いました。今ではご近所の人に手伝ってもらって…というのは難しい地域が多いと思いますが、親戚でならできるかもしれないなと思いました。ただ、そのためには親戚一同が考え方が一緒で、そもそも仲が良くないといけないだろうなと思いますが…。

ところで、老後資金とか高齢者ドライバーの話とか、ニュースなどで話に聞くよりも、小説で仮想体験をする方が、私の場合、よくよく考えられます。若い頃だったら、こういうネタは興味がなかったかもしれないですが、最近はこういうのが好きですし、参考になります。

 

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