すっきりした部屋であまりゴミを出さずに暮らしたい

暮らしは小さくてもすっきりと、心はゴチャゴチャしてても大らかに

本棚:『くよくよマネジメント』

『くよくよマネジメント』というタイトルからすると、生き方や人生訓とかメンタルヘルスケアの本かなとも思われるかもしれませんが、津村記久子さんのエッセイです。著者の名前を見て、知っているかもと著者紹介を見ると、以前読んだ『ミュージック・ブレス・ユー‼』の著者でした。著者は「くよくよ族」とのことですが、くよくよしたことに対して誠実に向き合っているなぁと感じました。

 

なるほどと思ったのが「明日の自分を接待する」というもの。日々の暮らしの中で、あの時、先延ばしせずにやっておけば、今の忙しい中、余計に時間をとられることもなかったのに…ということは多々あるかと思います。著者はいろいろ考えた末、今の自分を腹立たしく思うであろう未来の自分を「間抜けで文句言いの疲れた客」とみなすことにしてみたそうです。そして、今の自分はその人を接待していると。ついつい、今は疲れているから、とか、まだ期限まで余裕あるし~と未来の自分に期待して先延ばししてしまうことがありますが、例えば成長著しい子供だったら今できないことが1年後にはサクッとできるようになっているというのはあると思いますが、もういい歳ですから、今できないことはきっと1年後の私もできないでしょう。もしかしたら今よりも体力、気力ともに衰えて、余計に時間がかかるかもしれません。だからこそ今できることは今やっておいて、未来の自分の追い込まないようにしようと思いました。

また「手書きによる心の保存方法」というのもいいなと思いました。著者はある時期から手書き ツイッターというものを始めたそうで、これは誰にも見せないことが前提だそうです。私の場合は、日々思ったことの一部はこのブログで書いていますが、残りは特に書き留めていないので、どんどん流れていきます。たまには心を落ち着けて、手書きで自分の思ったことなどを書いてみるのもいいかもしれないなと思いました。自分が死んだ時に他人に見られたくないものは残したくないというのがあるので、日記帳に書くのは後々の処分のことを考えて嫌なのですが、今は手帳にGOOD & NEWを3つ書くようにしており、それと似た感じで、まさしくTwitterにつぶやくようにちょっと書き留めておくだけでいいかもしれないなと思いました。

最後に「豊かさを享受する方法」にある最後の文章が沁みたのでご紹介。

消費を話題の中心に据えられることは、豊かさを表象しているけれども、静かに自分の好きなものをゆっくりと味わうことをまた、豊かさを享受する一つの方法なのです。

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