すっきりした部屋であまりゴミを出さずに暮らしたい

暮らしは小さくてもすっきりと、心はゴチャゴチャしてても大らかに

本棚:『もう一杯、飲む?』

9人の作家による「お酒のある風景」についての小説やエッセイです。印象に残ったのは、越谷オサムさんの『カナリアたちの反省会』。下戸な著者が、お酒のある風景を書くためのネタ探しに行ってきたのは、客もまばらな夜更けのファミレス。新たにやってきた3人の若者たちの会話を盗み聞きしていると…。小泉武夫さん中国のお酒の話はなかなか興味深いですし、岸本佐和子さんのバブルの頃のお酒の話もまた興味深いです。ラズウェル細木さん『陸海空 旅する酔っぱらい』では、乗り物の移動速度がどんどん速くなってきて、移動中にゆっくりお酒を飲むというのはだんだん贅沢になってきたかもしれないなと思いました。

 

今はほとんどお酒を飲まないというか、他の飲み物に比べてお酒がとりわけ美味しいとも思わないので、もう一生お酒は飲まなくても構わないと思っているぐらいでの私ではありますが…。なにせ、父がお酒が大好きで、酔うと同じことを何度も聞いてきたり、こっちは嫌な思いをしても本人は覚えておらず…と、酔っ払いに対して、子どもの頃からあまり良い印象は持っていませんでした。とはいえ、大学生の頃や20代の頃などは、飲み会でお酒を少しは飲み、楽しく飲めるお酒だったらいいかなと思いました。そういえば、金曜の夜は缶チューハイを1本買って、2時間ドラマを見ながらお酒を飲むといったことを一時期やっていました。記憶がなくなるまでお酒を飲んだということはないですが、それでもちょっと飲み過ぎたなぁという時の、あのフワフワした感じは、今思い出してもなんだか不思議な感じです。

9人の作家の中に北村薫さんがいるのですが、以前読んだ『スキップ』がまた読みたくなりました。高校生の主人公が家でちょっと休んで起きたら、自分と同じぐらいの娘の母親になっていた…というもので(かなりざっくりしたあらすじですが)、いきなり知らないおじさんが旦那さんとなっていたり、テレビの中の芸能人も若かったはずの人が歳を取っていたり。青春時代をスキップしてしまったわけで、そりゃ嫌だよなと思った記憶があります。また借りてみようかな。