すっきりした部屋であまりゴミを出さずに暮らしたい

暮らしは小さくてもすっきりと、心はゴチャゴチャしてても大らかに

本棚:『和菓子迷宮をぐるぐると』

主人公の涼太は物理工学科の大学4年生。母の作るぼたもちが大好きだったものの、6歳の時に母がいなくなって以来、餡子はダメに。ある日、デパートの物産展が好きな伯母の荷物運びに駆り出された先で出会った和菓子は、それは美しい対数美的曲線だった。久々に口にした和菓子は、ほんとに美味しくて。そして涼太は和菓子職人を目指すことに…。

 

『和菓子のアン』シリーズに始まり、『下町和菓子 栗丸堂』シリーズに手をつけ、だいぶ和菓子に魅了されております。対数美的曲線だなんて知りませんでしたが、主人公が理系なだけに、そういう観点から見るのも面白いかもしれないなと思いました。小麦粉を練って生地を膨らませる工程には3つの方法があり、生地の中に含まれている空気や水を膨張させる方法(→物理:シャルルの法則)、イースト菌を使って発酵させて二酸化炭素を発生させる方法(→生物)、生地に重曹(炭酸水素ナトリウム)やベーキングパウダーを使う方法(→化学反応)と、菓子作りは科学だというのは、なるほど~と。

涼太は和菓子職人になるべく、製菓学校へ通いますが、同じ班のメンバーとのやり取りがいいです。涼太は理屈っぽいけれど、肯定的なのが良くて、班のメンバーも影響を受けます。そして、製菓学校なので男性の割合は少ないのですが、涼太は変わり者なのにモテモテのようで…。

終わりの方で、大学の頃の同級生と久々に会う場面があるのですが、社会人となった同級生のセリフ「大学で勉強したこと、何にも役に立ってないんだぜ。表計算ソフトでできるような仕事ばかりでさ。それより頭を使うのは人間関係のほう」というのには苦笑い。確かにそういう部分は多々あるよね~、でも、就活の時、誰も教えてくれなかったよね~と。

近所の和菓子屋さんもいいけれど、デパートの物産展、行きたいなぁ。