すっきりした部屋であまりゴミを出さずに暮らしたい

暮らしは小さくてもすっきりと、心はゴチャゴチャしてても大らかに

本棚:『三千円の使いかた』

大学を卒業して、就職して、一人暮しをする、というところまでがここ数年の目標だった美帆。しかし、美帆の指導係で優秀で面倒見のよかった44歳の街絵さんがクビになり、会社が人生の安心材料ではない、自分が安定した場所にいるのではないと知って…。そんなときに出会ったのは保護犬猫のボランティアのブース。里親になるためにはいくつかの条件があるが、同時にそれは自分にも必要な条件であると気付く。飼育できるような「家」、健康な「身体」、そして「お金」。中古一軒家を購入し、保護犬の里親となるべく節約を始める美帆だが…。

 

「人は三千円の使い方で人生が決まるよ、と祖母は言った。」

で始まる本書。節約好き(ただのケチとも言う…)の私はタイトルに惹かれて手に取りました。確かに三千円って、絶妙な金額かもしれないなと思いました。千円ぐらいだったら、買えるものが限られてきて、個人差は小さそうだけど、大金ともなると、そもそもそんなにお金ないし…ということもあるでしょうが、よくよく考えて使うように思います。でも、三千円なら、そこそこのものが買えて、ギリギリ気軽に払えるラインかもしれないなと。

美帆のお姉さんの真帆は、消防士の夫と三歳の娘と暮らしている、しっかり者。夫の年収三百万で、結婚6年目で貯金は六百万ちょっと。そのうち3分の1は投資信託にしているし、食費は月2万くらいと優良家計です。美帆には固定費の見直しや、一日百円貯めることなどアドバイスします。そして投資信託は、銀行でもできるけど、証券会社に口座を作って、インデックス型のできるだけ手数料がかからないものがいいなど、これまでお金に関する本に書いてあったことと同じことが!お金の本を読んで、でも、まだ行動に移すのはちょっと…という方は、こういう小説もあわせて読むといいかも?なんて思いました。

奨学金の話もあるのですが(熟年離婚でのお金の話もあります)、学費は年々上がっているから大変だろうなと思います。大学の時、授業料免除の申請をして、兄が大学生だったうちは、全額や半額免除になって助かったのですが、昔に比べると申請する方は多いのでしょう。大学1年の頃は一応クラスというものがあって、担任の教授もいたのですが(オリエンテーションの時ぐらいしか会ってないような…)、その教授も学生の頃に授業料免除の申請をし、免除になったそうですが、必要な書類を準備するのにタクシーを使ったら、タクシー代の方が高くついた…と。それだけ授業料安かったんですね。オンライン授業が増えたら、授業料安くなるのかな?

 

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